オカダアイヨン、22年4〜9月売上は16.1%増の約117億円、通期予想は10.8%増の225億円

 オカダアイヨンが11月11日に発表した2023年3月期第2四半期連結累計期間(4〜9月)の経営成績は、売上高11,680百万円(前年同期比16.1%増)、営業利益 1,105百万円(同8.1%増)、経常利益1,168百万円(同13.9%増)、親会社株主に帰属する四半 期純利益785百万円(同19.0%増)となった。

  4〜9月期におけるわが国経済及び世界経済は、引き続き新型コロナウイルス感染防止と経済活動との両立が求められる中、感染者数の減少や行動制限の緩和等により持ち直し、緩やかな回復基調となった。一方で、ロシア・ウクライナ問題に端を発した資源・エネルギー価格高騰や米国の金融引き締めとそれに伴う加速度的な円安の進行等により企業の経営環境は大きく変化し、先行きの景気不透明感が高まっている。

 このような環境のもと、同社グループは昨年からスタートした長期ビジョン「VISION30」の方針のもと、今期か らの3ヵ年計画、中期経営計画「ローリングプランFY2022~FY2024」を策定し、足許の堅調な解体・インフラ工事需要に対応した増産と生産性向上を軸にした生産体制強化を注力課題として取組み、更なる持続的成長と企業価 値向上を図っている。

 オカダアイヨン2023年3月期第2四半期データ

■セグメント別経営成績

<国内セグメント>

 国内セグメントは、昨年から解体環境アタッチメントを中心に高水準の受注残を維持しており、増産や商材の確 保に注力してきた結果、売上高9,283百万円(前年同期比14.3%増)となった。

 機種別には、主力の圧砕機は 再開発やビル・工場等の建替等による解体需要が引き続き順調で売上高3,796百万円(同13.3%増)、油圧ブレーカも売上高498百万円(同11.1%増)と順調に伸ばした。一方で、つかみ機は金属スクラップ処理や木造解体、災害復興等の需要は引き続き堅調で受注残は抱えているものの、大型スクラップロ ーダの納期ズレによる販売台数減の影響などもあり売上高620百万円(同11.2%減)となった。

 また、グループ連携による販売強化を進めている林業機械は、昨年後半に投入した新商品「ハイブリッドバケット」 の販売が寄与し売上高571百万円(同64.2%増)、ケーブルクレーン事業は大型案件のダム工事売上が寄与したことや再生可能エネルギーとして見直されている水力発電所の改修工事が引き続き順調で売上高1,235百万 円(同102.7%増)となった。輸入商材の大型環境機械に関しては、納期の長期化や円安進行による 輸入価格上昇が影響し149百万円(同66.5%減)に留まりった。

 営業所リニューアルにより体制整備を 図ってきたアフタービジネスについては、原材料売上高が952百万円(同15.9%増)、修理売上高は466百万円(同18.0%増)となった。セグメント利益は鋼材価格の上昇等利益圧迫要因があるものの、特にケーブルクレーン事業の利益寄与が大きく、872百万円(同14.9%増)と増益となった。

<海外セグメント>

 海外セグメントは、売上高2,397百万円(前年同期比23.9%増)となった。主力地域の北米では順調に経済活動が回復し売上高1,387百万円(同19.8%増)、欧州は好調な市況の中で販売代理店網の充実が寄与し 売上高562百万円(同50.6%増)、アジア地域は経済全般が好調な台湾向けが増加したこと等により売上 高304百万円(同17.1%増)と重点3地域で売上は順調に推移した。ただし、昨年から引き続き海上 運賃の値上げ影響を受けていることに加えて、昨年のアメリカ子会社の「給与保護プログラム(PPP)」の利益下支え要因がなくなったこともあり、セグメント利益は259百万円(同7.1%減)と減益となった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2023年3月期の通期連結業績予想については、第3四半期以降も需要面は堅調に推移するものと見込んでいるが、調達部品の納期問題等に伴う生産遅延等、先行き不透明感が残ることから、前回発表(下記)のとおりとした。

 2023年3月期(2022年度)連結業績予想は、売上高22,500百万円(前期比10.8%増)、営業利益2,065百万円(同16.5%増)、経常利益2,128百万円(同17.7%増、親会社株主に帰属する当期純利益 1,425百万円(同19.7%増)。

 オカダアイヨンの2022年3月期 第2四半期決算短信

 第2四半期決算短信補足資