キユーピー、約92億円投じ米国テネシー州に調味料の生産拠点を新設

・2023年5月から着工、2025年5月に稼働を予定

・世界最大のサラダ調味料市場、米国での展開を加速

 キユーピー(東京都渋谷区)は11月10日、グループ会社であるQ&B FOODS, INC.(米国カリフォルニア州)の米国における2カ所目の生産拠点としてテネシー州クラークスビルに工場を新設すると発表した。2023年5月から着工し、製造開始は2025年5月を予定。新しい生産拠点では、家庭用および業務用のマヨネーズ・ドレッシングの製造を担い、米国における生産能力の増強により、世界最大のサラダ調味料市場である米国での事業展開を加速する。

 キユーピーは米国において2014年頃からキユーピーブランドのマヨネーズ・ドレッシングの拡売に注力してきた。近年は、新たな価値を求めるレストランシェフや消費者の間でキユーピー商品の味や品質への支持が高まっている。このような増大する需要と成長性を視野に入れ、南東部のテネシー州に新しい生産拠点の建設を決定した。新たな生産拠点により、西部に位置する既存のカリフォルニア工場からは距離がある中西部や東部へも商品の速やかな供給が可能になる。2拠点体制を構築することで、拡大する米国の内食・中食・外食市場への展開を進めていく。

 テネシー州の新工場では、従来比で生産性2倍、環境負荷軽減1/2をめざし、サステナブルな生産を実践する。『3つのE』※をコンセプトに定め、「あらゆる食シーンでお客さまの笑顔のサポーターとなること」を掲げ、サステナブルとコストを両立させるモノづくりを実現する。

※『3つのE』
①Employee-Friendly:従業員が働きやすい環境の実現
②Environmental-Friendly:リサイクルの推進やCO2排出削減などを実現
③Economic-Friendly:容器の内製化などを実施し、生産性向上を図る

<工場の概要>
所在地:アメリカ合衆国テネシー州モンゴメリー郡クラークスビル
建築様式:S造(鉄骨造)
工場面積:
建築面積:約15,000㎡
延床面積:約15,000㎡
敷地面積:約80,000㎡
着工:2023年5月予定
稼働:2025年5月予定
主な製造品目:家庭用および業務用のマヨネーズ・ドレッシング
最大生産能力:年間約60,000t
従業員数:60名予定(2025年5月稼働時)
初期投資金額:62百万米ドル(約92億円 ※2022年10月末時点の為替レートで計算)

<Q&B FOODS, INC. 概要>
社名:Q&B FOODS, INC.
代表者 CEO :濱崎 伸也
社長:Jerry Shepherd(ジェリー シェパード)
事業内容:家庭用および業務用のマヨネーズ・ドレッシングの製造・販売、マヨネーズ・ドレッシング・ソースの受託生産
本社所在地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州 アーウィンデール
資本金:4.8百万米ドル
出資比率:KIFUKI U.S.A.CO.,INC. 100%
(KIFUKI はキユーピー株式会社の 100%子会社)
設立:1982年3月
決算期:9月30日

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