・経常利益は前回予想の75億円から40億円に下方修正
㈱神戸製鋼所が11月9日に発表した2022年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績によると、建設機械部門(コベルコ建機)の売上高は、前年同期比5.3%減の1,837億円、経常利益は、同6.4%増の100億円となった。損益変動要因としては、油圧ショベル販売台数の減少、鋼材などの調達コスト増の販売価格への転嫁遅れ、対ドル、ユーロでの円安による輸出採算に改善、北米エンジン認証に関する補償金収入をあげている。
主力製品の油圧ショベル販売台数は、 インフラ投資の減退により需要が減少した中国での減少に加え、上海ロックダウンにより部品の調達不足が生じた日本・欧州でも減少した。一方、クローラクレーンの販売台数は、前年同期並みとなった。
■2022年度の見通し
油圧ショベルの販売台数は、中国ではインフラ投資減退の継続に伴い需要減少の一方、日本・北米・東南アジア等での需要は堅調。エンジン認証問題の影響を受けた欧州を中心に、販売台数は前回想定から減少する見通し。
2022年度の売上高(修正)は、前年度比6.8増の3,970億円(前回予想3,960億円)、経常利益は同66.7%減の40億円(前回予想75億円)となる見通し。損益変動要因としては、販売台数減少、対ドル、ユーロでの円安による輸出採算の改善をあげている。
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