東洋エンジニアリングの国内子会社であるテックプロジェクトサービス(TPS)は11月9日、東ソーが計画する分離精製剤製造設備(画像)の建設プロジェクトを受注したと発表した。
分離精製剤は、バイオ医薬品製造等の精製工程で使用されるもので、バイオ医薬品で現在主流となっている抗体医薬品はもとより、近年注目を集めている核酸医薬品の精製においても高い分離性能を有しているものとなる。
昨今、抗体医薬品を中心に遺伝子治療薬、新型コロナウイルスワクチン等で需要が拡大し、核酸医薬品市場も急速に成長していることから、この分野での新規開発・製造への投資が活発になっている。同プロジェクトは、その需要増に応え、安定供給体制の確立を図るため、大幅な生産能力の増強を行うもの。
依然として世界的な感染症拡大への懸念が拭えない中、国内における医薬品の安定供給への要請はますます強まるばかり。このような状況下、東洋エンジニアリンググループのこれまでの豊富な医薬品プラント分野での実績、さらに顧客の事業実現に向けた、品質・工期・コストに関する積極的な提案が評価されたことが、受注につながったものと受け止めている。
TPSは今後も先端医薬品製造分野への取り組みを進め、マテリアリティの一つとして掲げた「人々の暮らしを豊かにする」ことを通じて、エンジニアリングで地球と社会のサステナビリティに貢献していく。
<受注概要>
客先:東ソー株式会社
受注者:テックプロジェクトサービス株式会社 (TPS)
建設地:東ソー株式会社 南陽事業所 (山口県周南市)
対象設備:分離精製剤製造設備
役務内容:設計、調達、建設工事までの一括請負
完成予定:2024年7月
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