中外製薬、浮間事業所(東京都北区)の用地拡大に向け、隣接地を購入

・製薬機能の強化によるRED SHIFTの推進とともに、社会と企業の持続可能な発展に向けた環境対策を推進

 中外製薬(東京都中央区)は10月28日、富士アミドケミカル(東京都北区)が東京都北区に所有する事業用地を新たに購入することとし、同日付で富士アミドケミカルと不動産売買契約を締結したと発表した。当該事業用地は、中外製薬浮間事業所の西側の隣接地。

 浮間事業所は、医薬品の製法研究に従事する製薬機能と、生産子会社である中外製薬工業の浮間工場を有している。新たに取得する用地は、製薬機能の強化に充てられる予定。また、用地の拡大により、浮間事業所全体の環境対策のよりスムーズな展開も期待される。建物・設備のリニューアルやノンフロン化、省エネルギー化を通じ、中期環境目標2030に掲げるフロン類ゼロやCO2排出量・エネルギー消費量削減を進めていく。

 奥田 修代表取締役社長 CEOは次のように述べている。
 「今回の用地取得は、成長戦略TOP I 2030のキードライバーであるRED SHIFT*の一環となるものです。創薬研究で見いだされた新薬候補物質を臨床開発に進めるには、医薬品としての製法の速やかな確立が極めて重要です。製薬機能を強化し、臨床開発を早期に開始できる基盤を強化することで、患者さんに革新的な医薬品を一日も早くお届けすることを目指します。
あわせて、浮間事業所の環境対策のスピードアップも目指します。中期環境目標2030で掲げる高い目標の達成には、生産・研究機能における取り組みが重要です。社会と企業の持続可能な発展に向け、環境負荷の低減に努めていきます。」

*RED SHIFT:REDはResearch(研究)と Early Development(早期開発)の総称。研究、早期臨床開発、製薬機能のうち早期開発にかかわる部分を含めたRED機能に経営資源を集中させ、投資を拡大することにより、価値創造の源泉である創薬からPoC取得までのトランスレーショナルリサーチ力を強化し、R&Dアウトプットの向上を図る。

<購入資産の内容>
所有地:東京都北区浮間5-8-18
土地面積:14,107.12m2

<相手先の概要>
会社名:富士アミドケミカル株式会社
住所:東京都北区浮間5-8-18
代表者:代表取締役社長 奥中義明
設立:1972(昭和47)年6月17日
資本金:30百万円
年商:758百万円(2022年3月期)

<今後の予定>
物件引渡日:2025年9月(予定)

 ニュースリリース