ヤマザキマザック(愛知県大口町)は、11月1日、高速かつ高品質の摩擦攪拌接合が可能「FSW-460V」を 11 月 8 日より販売開始すると発表した。
脱炭素化の流れが加速する中、世界中で EV 量産化に向けた投資が活発となっている。 EV を構成するモータやインバータなどの生産効率化ニーズが増加しており、これらの部品の 加工効率向上につながる技術として摩擦攪拌接合(FSW)への期待がさらに高まっている。
同社は 2014 年に FSW 機能と切削機能を融合したハイブリッド複合加工機を業界に先駆けて発表、約 10 年にわたり接合技術の向上に努めてきた。この間さまざまなニーズに対する FSW の加工プロセスを開発・提案し、半導体産業や自動車産業を中心に導入実績を積み重ねてきた。昨今の EV 産業をはじめとする FSW への期待の高まりを受けて、同社はこれまで に得た接合ノウハウに基づき、新た「FSW-460V」を開発した。
FSW-460V は、高速・高品質な摩擦攪拌接合を実現する FSW 加工機。新開発の高回転・高 剛性主軸の搭載に加えて当社独自の特殊形状ツールを採用、さらには FSW ツールの推力一定 制御と折損検出により高速かつ高品質な FSW 加工を可能にしている。ツールホルダの自動 交換機能により長時間連続接合にも対応しており、モータケースやインバータ冷却装置など EV 関連部品の量産化・生産効率向上に貢献する。
同社は 11 月 8 日より FSW—460V の販売を開始、同日から東京ビッグサイトで開催される JIMTOF2022 にてデモ加工を行う。また、EV 関連投資が増加するタイ国で 11 月 16 日 より開催される、ASEAN 最大級の工作機械見本市「METALEX2022」においてもデモ加工を実施する。
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