日本特殊陶業(名古屋市東区)およびグループ会社である㈱日特スパークテック WKS(愛知県小牧市)は、10月7日、生産体制の強化および環境への配慮などを目的に、日特スパークテック WKS さつま工場内(鹿児島県薩摩郡さつま町)に工場を増設することを決定したと発表した。
■工場増設の目的
近年、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みが加速化し自動車のEV化が進んでいるが、世界的にみると数多くの内燃機関車が走行しており、新興国を中心に今後も保有台数の増加が予想されている。また、補修用市場においては、今後もスパークプラグの需要が続くことが見込まれている。スパークプラグの主要な製造拠点である日特スパーク テック WKS さつま工場は、こうした需要増加に対応するため、工場増設によって工程の処理能力向上を図り、工場全体の生産体制の強化、最適化を目指す。加えて、環境へ配慮した工場とすることも目指しており、「オール電化」設備を取り入れることで、今後のクリーン電力化への対応も可能となる。
日本特殊陶業グループは、2020 年に「2030 長期経営計画 日特 BX」を策定し、内燃機関か ら非内燃機関への事業ポートフォリオ転換を目指している。現在の主力である自動車関連事業において、市場のニーズをとらえ、対応することでさらなる強化を図るとともに、 新規ビジネスの創出にも注力していく。また、良き企業市民として、経済活性化や新たな雇用機会創出といった地域社会の発展にも 貢献していく。
<新工場の概要>
所在地:鹿児島県薩摩郡さつま町田原2238番地1
(現 日特スパークテック WKS さつま工場敷地内)
生産品目:スパークプラグ
建物面積:約 2,000 m²(鉄骨 3 階建て)
延床面積:約 3,700 m²
着工:2022 年 10 月(予定)
操業開始:2024 年 7 月(予定)
投資額 :約40億円(工場および生産設備)
■立地協定調印式概要
工場の増設に伴い、2022 年 9 月 13 日にさつま町において、鹿児島県およびさつま町との立 地協定調印式が執り行われた。