東洋エンジニアリング(TOYO)は10月17日、業務提携先であるHEROZと共同開発を進めていたEPC(設計・調達・建設)プロジェクトの工事段階の地下工事におけるスケジュール遅延リスクが発生しうる箇所を設計段階において3D CADモデルから検知するシステム『Underground Constructability Hazard Detection AI(以下、AI for U)』を開発し、実案件への適用を開始したと発表した。
HEROZが開発・提供するAI for Uは、施工性検討時の属人的・局所的な判断から脱却し、プッシュ型で知見を提供する仕組みを確立し、TOYOが推進するDXoT(Digital Transformation of TOYO)を加速させる。今後、EPCビジネスにおいて、プラントを納期通りに顧客に引き渡すことに貢献し、顧客満足に寄与することが期待される。
TOYOは今後もHEROZと協力しプラントの設計・建設に関するAI技術の活用やAIシステムの開発・実装による生産性向上の早期実現を目指す。
国内プラントエンジニアリング業界初となる、プラント設計段階におけるAIを活用した工期遅延リスクの検知システム。従来、設計段階で行われる施工性検討は、判断基準がエンジニアの経験知に依存しており、大量の設計対象物に対して網羅的な検討が難しい状態にあった。AI for Uを使用することで、施工性検討時に工事中に起こり得るハザードを検知し、事前に設計に織り込むことで工事遅延の未然防止が可能となる。
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