大成建設は10月20日、中国建築股份有限公司と共同で、シンガポール共和国の国内8路線目となる都市鉄道MRT(Mass Rapid Transit 以下、MRT)クロスアイランド線のうち、プンゴル分岐線P103工区のリビエラ駅関連建設工事(駅舎およびトンネル工事、延長約4.3 km)を受注したと発表した。
工事のうち、トンネル工事においては、直径約12mの大断面の土圧バランス型 (EPB) シールド掘削機を使用し、全長4.3kmのトンネルを構築し、中に2つの軌道が敷設される。
施工するリビエラ駅は、プンゴル東地区とプンゴル中央地区沿いに設置されるため、近郊住民の交通アクセス改善が期待される。
また、クロスアイランド線-プンゴル分岐線は、プンゴル、リビエラ、エリアス、パシール・リスの4つの駅で構成される7.3kmの区間であり、完成すれば近郊に住む4万世帯以上の人々の鉄道利用の利便性が高まる。
大成建設は、これまで同国で施工してきた、MRTの東西線、環状線、ダウンタウン線、トムソン-東海岸線、そして現在施工中のクロスアイランド線CR105工区などの豊富な実績と、国内外のシールド・駅舎工事より培われたノウハウと経験を本工事に活かし、2032年の開業に向けて工事を進めていく。
<工事概要>
工事名称:シンガポール地下鉄・クロスアイランド線-プンゴル分岐線P103工区
施工場所:シンガポール北東部、プンゴル地区
発注者:シンガポール政府 陸上交通庁( Land Transport Authority)
基本設計者:WSP CONSULTANCY PTE LTD社
施工者:大成建設・中国建築 JV
契約金額:約1,100億円(JV全体:税抜)
工事概要:リビエラ駅駅舎建設工事、大断面地下鉄シールドトンネル(延長約4.3km) 詳細設計・施工