川崎重工業は10月17日、台湾の大手化学会社である義芳化學工業股份有限公司(以下、義芳化学)の桃園工場ガスエンジン増設プロジェクト向けにカワサキグリーンガスエンジン「KG-18」1基を出荷したと発表した。
義芳化学は、1950年に創業した台湾でも有数の酸・アルカリ化学品製造会社で、今回のプロジェクトは桃園工場の生産能力増強に伴い、8MW級ガスエンジン自家発電設備を増設するもの。桃園工場では既に川崎重工製48MW級蒸気タービンと8MW級ガスエンジンが稼働しており、カワサキグリーンガスエンジンの世界最高クラスの発電効率と短時間で発停可能な優れた機動性という特長に加え、製品の信頼性やアフターサービス対応などが高く評価され、今回の採用となった。出荷したガスエンジンは、電気・蒸気を供給する自家発電設備として2023年5月下旬に運用を開始する予定。
川崎重工は、高い発電効率を誇るガスエンジンやガスタービンなど分散型のエネルギー供給に適した製品と、それらを組み合わせたコンバインドサイクルパワープラントから最適なエネルギー供給システムを提案できる強みを有している。今後も製品技術力のさらなる向上とプラントエンジニアリング力の強化に積極的に取り組み、エネルギー関連事業をグローバルに展開するとともに、多様な市場ニーズに的確に応えながら、エネルギーの安定供給と環境負荷の低減、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献していく。
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