日立建機は10月5日、連結子会社でタイの建設機械の販売や部品・サービス事業などを担う日立建機タイランドが、2022年8月、タイ王国のサラブリ県ノンケ工業団地に、ConSiteセンターを開所したと発表した。
ConSiteセンターは、遠隔監視で建設機械を見守るサービスソリューションConSiteのアラームや、建設機械の稼働・位置情報などのビッグデータを蓄積するGlobal e-Serviceのデータに基づいて、顧客からの問い合わせに24時間365日体制で対応し、タイ国内でのバリューチェーン事業を強化する目的で新設された。マネージメントセンターやトレーニングセンターが入る「ConSiteセンタービル」のほか、「修理・整備工場棟」、「スペアパーツ倉庫」と主に3つの建物で構成されている。
マネージメントセンターでは、ConSiteを利用してい顧客の建設機械のモニタリングと、コールセンターなどのサポートを24時間365日体制で行い、バリューチェーン事業の拡大をめざす。また、トレーニングセンターでは、社員および代理店のサービス員を対象として、機械の修理や整備の業務に精通した人財の育成を行う。
機械の修理や中古車の整備を行う「修理・整備工場棟」は、最大47tクラスの機械に対応可能で、作業者の安全性と労働衛生に配慮した設計となっている。また、50万点ものスペアパーツを保管することができる倉庫があり、お客さまの要求に迅速に対応していく。
■ConSiteセンター開所の背景
タイでは、インフラ開発プロジェクトに対する政府の投資額増加により、土木工事数が増えている。それに伴い、建設機械の需要も増えており、タイの建設機械市場は今後も成長する見込み。そのような中、建設現場で建設機械が安定して稼働するために、建設機械メーカーは、機械の状態に合わせて迅速な部品の供給、修理・サービスを行うことが求められている。
日立建機は、2000年より油圧ショベルにオプションで通信端末を搭載、2006年より標準搭載を始め、IoTを活用して、建設機械の稼働・位置情報などのビッグデータをGlobal e-Service(グローバル イー サービス)に蓄積してきた。さらに2013年より、Global e-Serviceのデータに基づいて、遠隔監視で故障リスクを把握し、建設機械の状態に応じて、データレポートを配信するサービスソリューション「ConSite」を提供し、顧客の課題であるライフサイクルコスト低減に貢献してきた。
日立建機タイランドは、2014年からタイでConSiteを提供し、顧客の機械の安定稼働に貢献してきた。今回は、タイの旺盛な建設需要を背景に、サービス体制をさらに拡充するため、同センターを開所した。
<ConSiteセンター概要>
所在地:サラブリ県ノンケ工業団地
敷地面積:51,200m2
従業員数:約85人
着工:2021年2月
竣工:2022年7月
稼働開始時期:2022年8月
ニュースリリース
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。
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