ソディック、高速造形 金属 3D プリンタ「LPM325S」が「2022 年度 グッドデザイン賞」受賞

 ㈱ソディック は10月11日、高速造形 金属 3D プリン「LPM325S」が、2022 年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人 日本デザイン振興会)を受賞したと発表した。

 今回受賞した LPM325S は、1 台のマシンで多彩な金属粉末造形 を可能にしたマルチ造形対応型の金属 3D プリンタ。金属粉末の供給・回収・ふるい作業を自動で行う独自ユニット を標準搭載することで、従来 2 日間要したこれらの作業を、ユーザ ー自身で 2 時間以内に終えられル。複数の粉末に 1 台で対応可能 で、交換作業は粉末ごとのユニットを付け替えるだけで済む。

 また、加工時に発生する金属蒸気の集積物(ヒューム)の回収能力 も向上、さらに機械、電源、周辺機器を一体のベースに搭載し、フ ルカバー内に収められるようにデザインするなど全体をコンパクト化した。ソディックでは今回の受賞を契機に「LPM325S」の販売拡大を図るとともに、ものづくりにおけるデザインの活用を積極的に推進し、ブランドイメージの向上に務めていく。

 なお、LPM325S は「JIMTOF 2022」(11 月 8 日~11 月 13 日:東京ビッグサイト)へ出展、実機による稼働 デモンストレーションを行う予定。

■審査委員の評価:金属 3D プリンタの位置づけは、従来の試作から、多品種少量生産が可能な製造技術に 変化している。本製品は、独自の粉末交換システムにより複数の金属粉末(鉄、ステン レス、アルミ、チタン)をユーザー自身が短時間で切り替え可能で、造形不良やトラブル を未然防止する予知保全機構と造形モニタリング機能も相まって、高稼働率を達成してい る。持続可能な開発目標(SDGs)に適合する、必要なものを必要な分だけ製造する新しい 時代の製造技術を実現している点を評価した。

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