ヤマハ発動機、リニアコンベアモジュール「LCMR200」の最大可搬質量を30kgに倍増

・トラバースユニットとの組み合わせで自由度の高い搬送システムを構築

 ヤマハ発動機は10月3日、モジュール構造とリニアモータによる高速ダイレクト駆動が特長の搬送システム、リニアコンベアモジュール「LCMR200」について、11月1日出荷分から最大可搬質量を従来の15kgから30kgに倍増させると発表した。

 「LCMR200」は、「流す」から「動かす」をコンセプトに、高い生産性を実現する高効率な搬送システム。従来式コンベアでは実現できなかった独立動作をするスライダにワーク(組立中の製品など)を載せて搬送し、組立作業位置で高精度に停止、組立作業後にはそのまま次工程までワークを搬送することで、ラインのスペース効率を大幅に向上させる。

 ヤマハ発動機は、2013年にリニアコンベアモジュールを日本で初めて製品化して以来、顧客の声に耳を傾け改良を重ねてきた。今回、本体はそのままに、ソフトウェアのアップデートにより、最大可搬質量の倍増を実現した。これにより、従来から導入実績の多い電気・電子部品を始め、電気自動車向けの車載モータやPCU(パワーコントロールユニット)、インバータなどの中量級部品、さらに食品や医薬品(原材料や搬送パレットを含めた一貫ライン)への導入も可能となる。これまで以上に幅広い業界において、搬送工程の高効率化に貢献する。

 また、生産ラインを分岐させたり、工程を追い越したりできるトラバースユニットと組み合わせることで、さらに自由度が高い搬送システムの構築が可能。

 なお、10月5日(水)~7日(金)にインテックス大阪で開催の「第25回 関西 機械要素技術展」にて、本製品を展示する。

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