日本シイエムケイ(東京都新宿区)は9月30日、同日開催の取締役会において、連結子会社である CMK CORPORATION (THAILAND) CO.,LTD.(以下、タイ工場)の敷地内に新工場を建設することを決議したと発表した。
日本シイエムケイグループ主力の車載基板市場においては、中長期的に「CASE」の普及に伴う電装化進展等により、 需要の拡大が見込まれている。
日本シイエムケイは、2021 年 11 月に新中期経営計画を策定し、2026 年 3 月期から 2027 年 3 月期における第 2 次中期 経営計画(成長加速ステージ)において、CASE 需要の取込みによる成長サイクルの確立を実現させるため、 生産能力拡大を検討してきたが、今回、グループの主力工場であるタイ工場の敷地内に新工場を 建設することにした。
同社では、成長サイクルの確立に加え、車載製品ポートフォリオの高付加価値シフトを図るため、今回の新工場の建 設により、ビルドアップ配線板の生産能力は約 2 倍を計画している。また、新工場には、将来拡張可能 なスペースを確保しており、第二期投資として、最大限までラインを増強した場合には、ビルドアップ配線 板の生産能力は現状の約 4 倍まで対応可能と見込んでいる。
<新工場建設の概要>
所在地:タイ王国 プラチンブリ県(304 工業団地内)
延床面積:約 102,000 ㎡
生産品目:ビルドアップ配線板、多層プリント配線板
投資額:約 250 億円(第一期投資)
稼働開始時期:2024 年 8 月より順次(予定)