・半導体市場拡大に対応
信越ポリマー(東京都千代田区)は10月3日、糸魚川工場(新潟県糸魚川市)の追加増築と東京工場(埼玉県さいたま市)内での新生産棟建設を発表した。
同社では、半導体関連市場の拡大を見据え、シリコンウエハー搬送用容器の生産能力増強のために、糸魚川工場の既存の生産棟を増築していたが、さらに増築することを決めた。また、東京工場敷地内にウエハーケース生産棟を新たに建設することも決定し、主力製品である300mmウエハー用容器の需要増加に備え、より一層の安定供給体制を確立するとともにBCP体制の強化を図る。
信越ポリマーは、ウエハーメーカーからデバイスメーカーへのウエハー輸送に使用される出荷容器「FOSB」(Front Opening Shipping Box)と、デバイスメーカーの工程内搬送に使用される工程内容器「FOUP」(Front Opening Unified Pod)を主力製品として生産している。
<糸魚川工場>
既存棟増築予定地:新潟県糸魚川市大和川地区
増築建屋面積:約8,000㎡
投資予定金額:約105億円
工事完成予定:2024年初めごろ
<東京工場>
新棟建設予定地:埼玉県さいたま市北区
新築建屋面積:約10,000㎡
投資予定金額:約110億円
工事完成予定:2024年秋ごろ