久光製薬(九州本社:佐賀県鳥栖市)は9月26日、佐賀県鳥栖市に所有する事業用地に、新研究所を建設すると発表した。これに伴い、久光製薬、佐賀県、鳥栖市の三者による立地協定締結式が同日行われた。
久光製薬では、2022 年 2 月期(2021 年度)から「第 7 期中期経営方針」をスタートさせ、新たな 企業使命『「手当て」の文化を、世界へ。』のもと、様々な商品・サービスを通じて世界の人々の QOL 向上に貢献すべく企業活動を展開している。その中で、研究開発力の一層の強化を図る ため、研究体制の再構築を検討してきた。
今回建設する新研究所では、現在、佐賀県鳥栖市と茨城県つくば市の 2 拠点にあった研究機能を 1 拠点に集約し、研究者間の連携と協調を更に強化することで、研究開発機能を最大限に発揮するとともに、研究開発スピードの向上を図る。また、新研究所に集約した CMC 研究部門と生産部門との連携を強化するとともに、従来の貼付剤では実現できない新たな TDDS (Transdermal Drug Delivery System)製剤の開発に対応した技術拠点としての機能強化を推進する。加えて、新研究所は、省エネルギー対策や排出 CO2 削減など、環境へ配慮した設計とし ている。
久光製薬は、1847 年(弘化 4 年)、佐賀県鳥栖市田代(当時は肥前田代)で創業して以来、同地を拠点とし、「お客様第一主義」の精神のもと、日本全国へ、そして世界各国へと商品を届けてきた。この創業の地に新たな研究体制を構築して研究開発を加速させ、世界の顧客にさまざまな商品をいち早く届けることを通して、これからも久光製薬は世界の人々の QOL 向上に貢献していくとしている。
<新研究所の概要>
所在地:佐賀県鳥栖市姫方町字嫁坂 370-1
建築面積:約 5,669m2
延床面積:約 23,893m2
着工:2022 年 9 月予定
竣工:2024 年 2 月予定
建設費用:約 120 億円
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