デンヨーは9月28日、㈱クボタが開発を進める産業用水素エンジンを搭載し、CO2排出ゼロの「水素専焼発電機」(※1)の開発に着手したと発表した。関係法令や水素インフラの整備といった課題はあるが、市場投入に向けて研究・ 開発を進めていく。
■背景とねらい
○運搬が容易な可搬形発電機は工事現場やイベント会場等の任意の場所で電力を供給するために広く使用されている。ディーゼルエンジンを搭載したものが主流ダンフォスだが、カーボンニュートラルを巡る国内外の動きをにらみ、デンヨーは「水素混焼発電機」(※3)や「燃料電池式可搬形発電装置」(※4)などの開発に取り組んでいる。
○ クボタはエンジンを通じたカーボンニュートラルに向けた取り組みとして、産業機械向けエンジンの低燃費化に加え、 水素、バイオ燃料、合成燃料等、脱炭素燃料の適用研究を進めている。
○ 今回、デンヨーはさらなる脱炭素の取り組みとして、クボタが開発している産業用水素エンジンを搭載し、水素だけ を燃料とすることで CO2 を排出しない「水素専焼発電機」の開発に着手した。可搬形発電機のボリュームゾーンである 45kVA のディーゼル発電機をベースに開発を進め、早期の市場投入を目指す。
※1:水素だけを燃料とすることにより、燃焼時にCO2 を排出しない発電機
※2:クボタ 3.8L 水素エンジン
※3:軽油や都市ガスなどの燃料に水素を混焼させることにより、二酸化炭素(CO2)の発生を抑制する技術を用いた発電機
※4:水素と酸素の化学反応により電気エネルギーを得る発電機
ニュースリリース(デンヨー)
ニュースリリース(クボタ)
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