・ 農業機械業界のイノベーションと発展を牽引
CHPSA(中国油圧空気圧シール工業協会) :2022 年9月20日(出所:澎拝新聞より要訳)
浙江省の経済和信息化庁(経済情報技術局)は最近、経済和信息化部(経済情報技術省) が審査し公示された、第 4 回国家レベルの専門的で洗練された新しい「小さな巨人」企業 (中:専精特新“小巨人”企業)リストに、湖州生力液圧有限公司(以下:生力液圧)が掲示 された。
南太湖新区康山街道成業路にある生力液圧は、1990 年代から農業機械の耕作、種まき、 収穫分野に集中して、国内における長寿命、高性能で多機能なスプール弁シリーズ製品の研 究開発を率先して行い、当時の先進国の技術独占を打破し、我が国の農業機械業界の急速な 成長を促進した。
生力液圧の陸躍徳副総経理は、「以前、農業機械用油圧機器の供給は、何れも外国企業 であったが、私たちは、持続的な自主的研究開発を通じて、輸入代替を実現し、最近では、 業界をリードする地位にある」と述べている。
1990 年代、この分野の大きな潜在力を目の当たりにし、生力液圧は、前身の湖州機床 廠の製造の優位性を活かして、研究開発に没頭し、最終的に外国企業の技術独占を打破し、 中国初のフルフィーディングライスコンバイン(中:全喂入水稲収割機)とセミフィーディ ングライスコンバイン(中:半喂入水稲収割機)用の油圧制御システムを提供した。この一 戦で名を成し、農業機械完成車メーカーからの注文が相次ぐようになった。注文の増加は、 生力液圧に、業界全体の開発能力と利用者ニーズとの間に大きなギャップがあることも深 く感じさせられた。
「魚米之郷」(水産物や米がよく取れる肥沃で豊かな土地)に位置する企業として、生 力液圧は、農業機械に対する農民のニーズをよりよく理解することが出来る。如何にして農業機械の油圧システムを高温高湿環境下で正常運転させるかが、生力液圧が急ぎ解決しな ければならない課題となっていた。この難題は、最終的には、浙江大学と中国農機院の技術 協力を得て解決することが出来た。
近年、生力液圧は、如何にして農業機械システムの操作の快適性を向上させるかの課題 に工夫を重ね、農業機械の控制を人力から電気制御へ、手動から自動制御への変換技術にお いて、生力液圧は再び業界の前列に立った。
まさに問題を見つけ、問題を解決する勇気ある態度は、生力液圧を細分化分野において、 潮流に立ち向かう勇気を持ち、最前線を歩むことで、同社の製品は国産農業機械分野向け組込み部品の主流となっている。生力液圧の顧立峰総経理は、「私達は、一技術系中小企業と して、専門分野で良い仕事をし、私たちの新製品開発や産・学・研協力などは、何れも業界の今後の発展方向に狙いをつけており、農業機械のニーズに適した製品を開発を行って、市 場全体の動向を導くことである」と述べている。
設立から 29 年、同社は、鑑定された省クラスの国内先端レベルを持つ 36 種の新製品 を相次いで開発し、4 項目の有効な発明特許を有している。同社は、スマート農業機械用多機能バルブと油圧制御システム分野で、過去 5 年間に開発した新製品は、国際分野におけ る手動・電気一体化 5 ウェイコントロールの短所を補い、サスベンションシステムの力フ ィードバック機能のギャップを埋めた。
顧立峰は、「私達もまた、毎年少なくとも 4 種の新製品を開発して市場に投入する目標 を掲げており、今年、私たちが市場に投入した新製品はすでに 5 製品あり、目標を繰上げ達 成している。第四半期には、まだ新製品が市場に投入される」と述べている。
次に、同社は、大型トラクター用油圧リフト控制や農業機械用走行 HST などの重点プ ロジェクトの開発に力を入れている。陸躍徳は、「来年早々、私たちは農業機械用インテリ ジェント化製品の生産と開発に力を入れるために、1.3 万m²の新工場区の建設を起工する予定である、完成すると総生産台数は 100 万台に達する」と述べている。
同社は、1993 年設立。現敷地面積 1 万m²、現有従業員は 210 名。