ソディック、リニアモータ駆動・同時5軸制御マシニングセンタ「HP300L」開発・販売

・インテリジェント化、高機能化、多機能化が求められる各種デバイスの生産に対応

 ㈱ソディックは9月22日、高速・高精度加工の両立を実現したリニアモータ駆動・同時 5 軸制御マシニングセンタ「HP300L」を開発したと発表した。

 HP300L は、直線軸のみならず、回転・傾斜軸もダイレクトドライブ駆動とすることで、高応答・高分 解能を実現した。直線軸(XYZ 軸)には高推力専用リニアモータを採用している。また高速・高 剛性主軸を搭載し、タップ加工にも対応する。

 “現場で使いやすい機械”をテーマに、回転・傾斜軸の中心位置出しおよび補正を全自動で可能に し、AI 搭載 3 次元カメラにて加工室内を自動検出することにより、軸同士の衝突を防止した。また、加工時間の正確な見積りを可能とする「切削シミュレーションソフト:MotionExpert for 5 Axes」 を採用し、段取り作業をアシストする「ビギナーモード」や「マシニングレコーダ機能」を搭載するこ とで、操作性もよりいっそう向上している。さらに新開発「アイドリングストップ機能」により、省エネにも貢献する。

 近年、スマートフォンやタブレット端末機は、IoT やビッグデータに対応した環境で開発、生産が進 められている。センシング技術を応用した自動運転システムの実現に向けた技術革新も加速している。それに対しマシニングセンタにおいても、省エネ性能はもとより、さらに微細で緻密な領域での高 精度・高品位な加工を、より高速に行える性能の確立が急務となっている。

 その要件を解決するキーとなるのが 5 軸加工であり、HP300L は、同社独自技術で開発したリニアモー タ駆動・同時 5 軸制御により高速・高精度加工の両立を実現。インテリジェント化、高機能化、多機能化が求められる各種デバイスの生産ニーズに応えていく。

 なお、HP300L は「JIMTOF 2022」(11 月 8 日~11 月 13 日:東京ビッグサイト)へ出展予定。

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