DMG森精機、伊賀事業所に国内最大の自家消費型太陽光発電システムを導入

・設置面積約 130,000 m²、パネル容量約 13,400kW

 DMG 森精機は9月20日、DMG MORIグループ最大の生産拠点である伊賀事業所(三重県) の工場棟屋根に、太陽光パネルの設置面積約 130,000 m²、パネル容量約 13,400kW(13.4MW)の、 自家消費型として国内最大となる*1 太陽光発電システムの導入を決定したと発表した。

 2023 年 2 月より第 1 期として 5,400kW(5.4MW)、2025 年 2 月より第 2 期として約 8,000kW(8.0MW)、 合計約 13,400kW(13.4MW)の太陽光発電を開始する予定。第 2 期の発電開始後の年間発電量は 14 百万 kWh(14,000MWh)で、伊賀事業所の年間電力需要量の約 30%を賄う。

 今回導入する太陽光発電システムは、テス・エンジニアリング(大阪市淀川区)が提供するオンサイト PPA*2 モデルを採用し、発電する電力は全て自家消費する。これにより、年間約 5,300 トンの CO2 排出量 を削減することができる。今後、奈良事業所(奈良県)、デービス工場(米国・カリフォルニア)の導入も計画している。太陽光発電システムを導入することで、電力需要の変動や燃料問題に左右されない長期にわたる 安定電源を確保し、事業の継続と再生可能エネルギーによる CO2 排出量の削減を実現する。

 DMG森精機では、持続可能な社会を目指し、脱炭素社会や資源循環型の社会に向けた、さまざまな取り組みを 行っている。再生可能エネルギーの活用においては、2020 年 4 月より東京グローバルヘッドクォータ、2021 年 4 月より伊賀事業所、また 2021 年 11 月より奈良事業所にて CO2 フリー電力の購入を開始し、国内の全ての 拠点で CO2 フリー電力を使用している。さらに、2022 年 5 月には、伊賀事業所にて、カーボンニュートラルの 特性を持つ木質チップを燃料とする、CO2 排出量実質ゼロのバイオマス熱電併給システムが稼働している。

 実際の CO2 排出量削減への取り組みを加速する一方で、自社の活動により削減できない CO2 排出量に 関して、国際的に認定された持続可能な気候保護プロジェクトへ出資することでオフセットし、2021 年より グローバルで生産する全商品の部品調達から商品出荷までの工程においてカーボンニュートラルを達成した。DMG森精機が出荷する機械には全世界で 2021 年からカーボンニュートラルな体制で生産された商品を表す 「GREENMACHINE」マークが付いている。

 今後、グループ内にも展開し、再生可能エネルギーの活用拡大を図るとともに、CO2 排出量の削減を加速し、 脱炭素社会の構築に貢献していく。

*1 自家消費型オンサイト太陽光発電に関する公開情報よりDMG森精機調べ。
*2 PPA:「Power Purchase Agreement(電力販売契約)」の略。電力需要家が発電事業者から直接再エネ電力を購入する契約形態。
オンサイト PPA モデルは、電力需要家の敷地や屋根等のスペースを利用して発電設備を設置し、そこで発電された電力を当該電力需要家に販売する事業モデル。

<伊賀事業所 太陽光発電 概要>
設置場所:DMG森精機株式会社 伊賀事業所 工場棟屋根
PPA 事業者:テス・エンジニアリング株式会社
設置面積:約 130,000 m²
システム内容:オンサイト PPA モデルを活用した自家消費型太陽光発電システム
パネル容量:約13,400kW(13.4MW)
年間発電量:約 14 百万 kWh(14,000MWh)/年
想定CO2削減量:約5,300トン/年
契約期間:20 年

<伊賀事業所 概要>
所在地・〒519-1414 三重県伊賀市御代 201 番地
敷地面積:約 578,000 m²
社員数:約 1,800 人
生産品目:複合加工機、ターニングセンタ、立形マシニングセンタ、横形マシニングセンタ、
アディティブマニュファクチャリング機、主要基幹部品 など
備考 : 1970 年の操業開始以来、DMG MORI グループ最大規模の生産拠点。組立工場や加工工場のほか、約 400 名のエンジニアを擁する「開発センタ」や、約 60 台の最新鋭工作機械が並ぶ世界最大級のショールーム 「グローバルソリューションセンタ」、 顧客からの問合せに対応する 「修理復旧センタ」 、 最新の工作機械を使ったトレーニングができる「DMG 森精機アカデミー」を有している。

<テス・エンジニアリング株式会社>
会社名:テス・エンジニアリング株式会社
代表者:代表取締役社長 髙崎 敏宏
本社所在地:〒532-0011 大阪市淀川区西中島 6-1-1 新大阪プライムタワー 設立:1979 年 5 月
資本金:1 億 円
事業内容:省エネ・再エネ設備の EPC、オペレーション&メンテナンス(O&M)、再生可能エネルギー発電所の所有・運営・売電、電気の小売供給(新電力)、 エネルギーマネジメントサービス、24 時間遠隔監視サービス、ERAB サービス、 燃料供給サービス(LNG、バイオマス燃料等)他
ホームページ :https://www.tess-eng.co.jp/

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