・AI活用による自動運転でスキルレス化・省力化を実現
㈱読売新聞東京本社(東京都千代田区、以下、読売新聞社)と、三菱重工グループの三菱重工機械システム(神戸市、以下、MHI-MS)は9月20日、新聞輪転機用の自動運転機能「Auto-Pilot Printing(オートパイロットプリンティング)(略称APP)」を共同で開発したと発表した。これにより、オペレーターの経験や技術に頼っていた紙の張り調整や色調調整を、AIを活用して自動で行えるようになるほか、災害や感染症拡大等の有事には、限られた人数のオペレーターによる輪転機の運転が可能となる。同機能は読売新聞鶴見工場で既に実機運用されている。
新聞印刷工場の現場は、オペレーターの高齢化、次世代の要員に対する技術の伝承と人材育成、採用難による後継者不足等が大きな課題となっており、地震・台風等自然災害やコロナ禍のような非常時における一時的な要員確保も対応が必要になっている。これらの課題を解決するため、印刷開始前の初期設定から印刷終了までを自動で行う「APP」の開発を行った。
APPによる自動運転を実現するための3つの主要技術は以下となる。
(1)印刷時の各種設定値を自動最適化する印刷支援機能「DIANA(ダイアナ)」の高度化(AI化)と印刷品質制御装置「DIAMOND EYE(ダイアモンドアイ)」との統合
(2)印刷用紙の走行を安定させるテンションコントロール(張力制御)機能の高度化
(3)印刷紙面品質の出荷基準に対する合否の自動判定機能
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