コマツマイニング、中国生産拠点の一部を売却

・坑内掘り石炭(ソフトロック)向け鉱山機械の生産再編

 コマツは9月21日、100%子会社であるコマツマイニング(KMC)が、坑内掘り石炭(ソフトロック)向け鉱山機械事業の中国の生産拠点のうち、山東省青島市、安徽省淮南市、黒竜江省鶏西市、佳木斯市の4拠点を、鶏西市庚辰電機製造有限公司(中国・黒竜江省、以下、鶏西庚辰)および南京六合煤鉱機械有限責任公司(中国・江蘇省、以下、南京六合)へ売却したと発表した。

 鶏西庚辰と南京六合の両社は、炭鉱用機械や電子部品等を製造販売している。両社は中国国内の鉱山市場への深い知見と、工場設備の稼働やメンテナンスの知識・ノウハウを保有しており、今回の買収により、中国国内における更なる事業拡大を目指す。

 なお、売却対象事業の顧客への製品供給への影響はなく、また本件に関するコマツの連結業績への影響は軽微。

 鉱山機械の需要は、鉄や、銅、金などのハードロック向けは堅調に推移している一方で、石炭向けビジネスについては、世界的な脱石炭の流れを受け、中長期的には縮小が見込まれる。KMCの坑内掘り石炭(ソフトロック)事業については、2021年1月にブルーフィールド工場(米国バージニア州)の閉鎖、同年3月に英国工場のルーフサポート生産機能の移管および米国拠点(米国アラバマ州ウィンフィールド)と豪州拠点(オーストラリア・ニューサウスウェールズ州サマーズビー)のコンベア事業売却、同年6月に英国拠点(英国サンダーランド)のコンベア事業売却を発表しており、今回の売却についても坑内掘り石炭(ソフトロック)向け鉱山機械事業の構造改革の一つとなる。コマツはこの売却により、強固な収益構造・企業体質を実現し、コマツグループの持続的成長を目指す。

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