・9月着工、圧入施工は11月からスタート
㈱技研製作所(高知市)は9月14日、グループ企業・Giken Europe B.V.(オランダ、以下、技研ヨーロッパ)を中心とした合弁会社「G-Kracht B.V.(ジークラフト ビー・ブィ)」が、オランダの世界遺産「アムステルダムの環状運河地域」の護岸改修のための新技術開発プロジェクトにおいて、発注者であるアムステルダム市と実証施工(パイロット施工)契約を締結したと発表した。工事は9月着工、圧入施工は11月からスタートする予定。
実証施工が成功すると、8年間にわたり圧入工事(計3.3km以上)を独占受注できる「商業化フェーズ」に移行する。さらに次のステップとして、200kmの改修区間において、圧入技術を標準工法とした工事が見込まれており、オランダでの工法普及が一気に進むとみている。
世界が注目する首都プロジェクトである本件は、欧州各国のインフラ老朽化問題に対する画期的なソリューションとして圧入技術が評価される契機となっており、他案件でも工法採用されるなど波及効果を生んでいる。また現地向けに開発した電動の圧入システムは、施工時のCO2排出ゼロを可能とする新型機であり、気候変動対策において世界をけん引しているEUでは、カーボンニュートラルの観点から性能への期待が高まっている。実証施工を成功に導くことで、工法普及や機械販売を一層加速させ、「2031年8月期の売上高1,000億円」「海外売上比率7割」への歩みをより確かなものとしていく。
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