オークマ、「高精度と脱炭素(省エネ)を両立」させた5軸制御マシニングセンタを開発

 オークマは9月9日、ø500mmテーブルサイズの5軸制御マシニングセンタ「GENOS M560V-5AX」を開発したと発表した。

 脱炭素、工程集約の需要が高い欧米市場に向けに、類まれな「高精度と脱炭素(省エネ)を両立」させた、コンパクトで使い勝手の良い「GENOS M560V-5AX」を開発。高精度5軸加工を今まで以上に身近な加工とし、ワンチャッキング・多面加工による高精度な工程集約で顧客の生産性、収益性の向上に貢献する。

■背景
 ロシア・ウクライナ危機、米中対立の激化、世界的なインフレの加速など混沌とした世界経済の中、半導体製造装置を中心にエネルギー関連や EV など成長市場は堅調であり、航空機市場も回復基調にある。これらの好調業種のみならず、今後のものづくり業界では、低コスト化 や短納期化、高品質化の要求が一層高まっていく。

 一方、製造現場では国内外問わず熟練労働者の確保が非常に難しく、加えて脱炭素の流れは エネルギー価格の高騰も後押しし、確実に中小企業にまで波及しつつある。

 このような社会課題を抱えるものづくり業界では、5 軸加工のメリットを最大限活かした高い生産能力を最小のコストと設置スペースで実現し、作業者が容易に「高精度と脱炭素(省エネ) を両立」できる導入しやすい 5 軸制御マシニングセンタが求められている。

■開発のねらい
 新開発の「GENOS M560V-5AX」は、「GENOS」シリーズの使いやすさを維持しつつ、 「高精度と脱炭素(省エネ)を両立」。同クラスの 5 軸制御マシニングセンタよりコンパクトな 機械としながら、広い加工エリアと高い加工能力を備えた。このため、先進の知能化技術、 省エネ技術を標準搭載している。

 生産性向上と脱炭素化のニーズに応え、初めて 5 軸加工で工程集約を行う顧客も導入しやすい 5 軸制御マシニングセンタとすべく、以下のコンセプトとして開発した。

①高精度 5 軸加工と脱炭素(省エネ)を両立。工場の脱炭素化を支援

②多種多様なワークに対応する広い加工エリアを最小フロアスペースで実現

③高能率生産を可能にする高い加工能力と高剛性機械構造

④作業者負担を最小限にする使いやすさを徹底追求

 詳細は、ニュースリリース