UBE は8月31日、アジア地域における新たな需要拡大に対応するため、タイ現地法人であるUBE Chemicals (Asia) Public Company Limited(以下、UCHA)において、特殊コンパウンド設備の新設を決定したと発表した。2024年初頭から稼働を開始する予定。
UCHAでは2002年にコンポジット製品の生産を開始して以降、アジア地域の市場拡大に応じて段階的に生産能力を増強してきた。今回、自動車分野や電機電子機器分野での需要伸長と高い品質要求に応えていくため、高機能コンポジット製品の生産設備を新設するもの。同時に、隣接するR&DセンターのUBE Technical Center (Asia) Limitedとの連携も強化し、顧客ニーズの早期把握と製品開発力のさらなる向上を図る。
UBEは2022年5月に発表した中期経営計画「UBE Vision 2030 Transformation~1st Stage~」において、コンポジット事業を含むスペシャリティ事業に経営資源を重点的に投入する方針を掲げている。2019年にはスペインのRepol社、2020年には米国のPCTNA社をグループに加えており、日本・アジア・欧州・北米の4極においてグローバル生産拠点の拡充を進め、同事業のより一層の拡大を進めていく。
<UBE Chemicals (Asia) Public Company Limited(ウベケミカルズアジア)の概要>
所在地 事務所:タイ・バンコク
製造工場:タイ・ラヨーン
事業内容:カプロラクタム、硫安、ナイロン樹脂・コンポジットの製造販売
設立:2010年2月
資本金:10,739百万バーツ
出資比率:UBE株式会社 73.8%
代表者:Watchara Pattananijnirundorn(ワチャラ パタナニニランドン)