・乗用車用プレミアムタイヤを創って売る体制強化
・プレミアムタイヤ事業の強化により、人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支える
㈱ブリヂストンは9月6日、グループ会社であるブリヂストン ド ブラジル インドゥストリア イ コメルシオ・リミターダが、 ブラジルで乗用車用タイヤ及び小型トラック用タイヤを生産するバイーア工場の生産能力増強を決定したと発表した。今回の投資金額は約 2.7 億ブラジルレアル(約 73 億円※ 1 )で、2021 年 7 月 1 日に発表した生産能力増強 ※ 2 の 投資金額と合算すると、総投資金額は約 9.7 億ブラジルレアル(約 262 億円)となる。
2024 年第 1 四半 期までに増強を開始し、2024 年末までにバイーア工場の生産能力は現在の年間約 350 万本から約 500 万本となる予定。ブリヂストンは、ブラジルをはじめ米州地域において乗用車用タイヤの生産能力増強によるプレミアムタイヤ事業の強化を通じて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」 ※ 3 で掲げる「Extension 人とモノ の移動を止めず、さらにその革新を支えていくこと」にコミットしていく。
ブリヂストンは、グローバルでプレミアム商品を「創って売る」体制の強化に向けた投資を実行している。2022 年 8 月 31 日に発表した「2030 年 長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」 ※ 4 においても、グローバルで乗用車用高インチタイヤの販売・シェアの拡大を継続して目指すと共に、“新たなプレミアム”を創造するプレミアムタイヤ事業 にフォーカスしていくことを伝えた。
今回のバイーア工場の生産能力増強は、その一環として、北米・中南米を合わせた米州地域の乗用車用高インチタイヤの「創って売る」体制を強化し、さらに”EV 時代の新たなプレミアム“と して位置付けている環境性能と運動性能を両立し、EV 航続距離の延伸へ寄与するENLITEN 技術へも対応するもの。
また、米州における地産地消率を向上していくことで、地産地消を前提とした生産体制であるグローバル タイヤフットプリントの構築に繋げていく。現在の米州地域における地産地消率は約 90%で、今回の増強により、今後の米州市場での拡売へ対応し、ありたい姿である乗用車用タイヤの地産地消率グローバル 95%を実現していく。
今回のバイーア工場の生産能力増強について、代表執行役 Global CEO の石橋秀一氏は次のように述べている。
「当社グループは、2030 年 長期戦略アスピレーション(実現したい姿)で示した道筋に沿って、「断トツ ※ 5 商品」 の価値と社会・お客様からの信頼をベースに、プレミアムタイヤ事業を強化しています。乗用車用高インチタイヤにお いては、グローバルの販売総本数における高インチタイヤ比率を現状の約 20%から 2030 年には約 60%へ拡大して いきます。今回の増強は、当社グループの最重要市場である米州におけるプレミアムタイヤ事業基盤をより強固にす るものです。米国の直営店約 2,200 点を始めとした米州地域全体に広がる小売サービスソリューションネットワークを 通じてお客様に寄り添ったサービスを提供することで、「断トツ商品」の価値を増幅していきます。また、EV 化を足元から支える “EV 時代の新たなプレミアム”ENLITEN ビジネス戦略を通じて、生産から販売・サービスをカバーするタイヤ を「創って売る」「使う」といったバリューチェーン全体で社会価値・顧客価値の創造を両立することで、競争優位の獲 得を目指します。このようなプレミアムタイヤ事業の基盤構築を通じ、2030 年へ向けて常態化する変化に動ぜず、 強靭でしなやかに変化をチャンスに変えるレジリアントな“エクセレント”ブリヂストンへ進化していきます。」
さらに、今回の生産能力増強により、バイーア工場における雇用が約 1,300 人から 1,560 人以上となるなど地域の雇用促進、地域社会と共同で工場周辺地域の緑化や生物多様性保全プログラムを実施するなど、地域社会に寄り添い貢献すると共に、技術イノベーション、サステナビリティの観点においても、ブリヂストングループの重要な生 産拠点として将来のグリーン&スマート工場化も見据え、進化させていく。グリーン化については、カーボンニュート ラル化実現に向けた CO2 排出抑制新技術を導入する計画。スマート化については、従来の自動化技術にデ ジタル技術を加え、AI 制御を可能とすることで暗黙知を形式知化するなど、強い“リアル”X“デジタル”でモノづくりを 極めることによって、属人的なモノづくりから脱却し、タイヤの更なる品質の向上や現場のスルラク(現場の負荷軽 減)による労働生産性の向上、DE&I の推進にも繋げていく。
ブリヂストンは、「Bridgestone E8 Commitment」を軸として、サステナブルなソリューションカンパニーへの変革を加速し、従業員、社会、パートナー、顧客と共に、持続可能な社会を支えることにコミットしていく。
<バイーア工場概要>
所在地 : ブラジル バイーア州カマサリ市
設立年 : 2006 年
建屋面積 : 約 84,000 ㎡
従業員数 : 約 1,300 名(2022 年8月時点)
生産能力 : 年間 350 万本
生産品目 :乗用車用および小型トラック用ラジアルタイヤ
※1 ブラジルレアル=27 円で換算 ※2 2021 年 7 月 1 日付ニュースリリース「ブラジル バイーア工場の乗用車用タイヤ生産能力を増強
中期事業計画
(2021-2023)に基づきプレミアムビジネス戦略を強化
※3 「Bridgestone E8 Commitment(ブリヂストンイーエイトコミットメント)」
ブリヂストングループは、「2050 年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供し ている会社へ」というビジョンの実現に向けて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を制定しました。こ れを未来からの信任を得ながら経営を進める軸とし、ブリヂストンらしい「E」で始まる 8 つの価値(Energy、Ecology、 Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment)を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業 員・社会・パートナー・お客様と共に創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていきます。 https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2022030101.html
※4 2030 年 長期戦略アスピレーション(実現したい姿)- Bridgestone 3.0 Journey レジリアントな“エクセレント”ブリヂストンへの道筋 https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/strategy/pdf/JPN_lsa20220831.pdf
※5 「断トツ」とは企業としての目標を指します。
ニュースリリース
*リリース内容から一部「ですます調」で表記しています。
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