東海カーボン、タイ子会社の新工場建設と現工場を移転、約346億円投資

 東海カーボンは9月5日、同日の臨時取締役会において、連結子会社である Thai Tokai Carbon Product Co.,Ltd.(以下、TCP社。本社:タイ/バンコク、工場:同/シラチャ)の新工場建設を決議したと発表した。

 TCP社は、1989年に設立、同地で自動車用タイヤ等ゴム製品の補強材として使用されるカーボンブラックの製造・販売を手掛けているが、自動車産業の拡大を背景に、近年、同地域におけるカーボンブラック需要は大幅に増加しており、今後ともこのトレンドは継続する見通し。

 TCPの工場敷地は、創業当初より長期リース契約によるものだったか、このような環境下、自社所有の土地を確保し移転することで、よりサステナブルな供給体制の確立を図ることにした。

 新工場の生産能力は、現工場と同じ年産180千トンからスタートするが、最新鋭の設備を導入することで、環境負荷を軽減しつつ、生産性の向上と品質の改善を目指す。

<新工場概要>
移転先所在地 : LK Rubber Industrial City Hub 888 , Moo 2, Sam Nak Thong, Mueang Rayong District, Rayong 21100
敷地面積 : 126.5365 rai (=202,458m2)
生産能力 : 年間180,000トン
着工 : 2023年7月(注)
竣工 : 2025年4月(注)
建設予定額 : 9,900百万バーツ(約346億円)

資金計画 : 自己資金、金融機関からの借入及び社債の発行

(注)当該土地の利用及び開発にかかる許認可申請の承認時期により、着工および竣工の予定時期が変更になる可能性ある。

 ニュースリリース