㈱タクマは8月30日、曽我バイオマス発電株式会社向けバイオマス発電プラントを受注したと発表した。
■事業の概要
同事業は、㈱曽我産業(青森県八戸市)がSPCを設立して取り組むバイオマス発電事業。同社は土木建築業の他、林業・木くず処理業や、木質チップ生産を手掛けており、今回新たにバイオマス発電事業へ参入される。同発電所では、主に青森県内や近隣の山林から搬出される林地残材、間伐材等の未利用材などを燃料として1,990kWの発電を行う。
■タクマ2MWバイオマス発電プラントの特長
FIT制度にて間伐材等由来の木質バイオマス2,000kW未満の買取区分が2015年度に設定されて以降、タクマでは10件目となる受注。タクマの2MWバイオマス発電プラントには以下の特長があり、これらを評価され採用に至った。
■タクマの今後の取り組みについて
2,000kW未満の未利用木質バイオマス発電は、林地残材を始めとする未利用バイオマスの活用や、林業振興、地域雇用など地域の活性化に貢献する事業として期待されている。
タクマは今後も、これまでに培ってきた豊富な実績と技術をもとに、多種多様なバイオマスの特性に対応し、高効率なプラントの提供を通じて、再生可能エネルギーの普及や温室効果ガスの排出削減、地域での価値創出に貢献し、ESG課題でも掲げる気候変動対策への貢献、資源・環境保全、顧客・地域との信頼関係の一層の強化を図り、持続可能な社会の形成を目指していく。
<概要>
納入先:曽我バイオマス発電株式会社
建設場所:青森県三戸郡南部町大字椛木字陣場30番地
バイオマス発電プラント(発電出力:1,990kW)
用途:FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)を利用した発電事業
使用燃料:木質チップ(未利用材)
完成予定:2024年11月末