クラボウ、高機能樹脂加工品の生産拠点「熊本事業所」を大幅増床

・半導体製造装置向け製品の生産能力・開発体制の増強

 クラボウ(大阪市中央区)・化成品事業部は、8月30日、熊本事業所の生産能力、開発体制の増強を図るため、増床することを目的に新棟の建設用地を新たに取得し、熊本県菊池市と立地に関する協定を締結したと発表した。

 熊本事業所は半導体製造装置に使用される、耐薬品性に優れ、クリーン性が高い高機能樹脂加工品の生産・開発・営業を行っている。

 昨今の半導体市場の拡大に伴い、半導体製造装置の需要は過去最高で推移しており、今後も継続的な成長が見込まれている。今後の半導体市場のさらなる拡大に対応するべく、生産能力と開発体制を現状の2倍以上に増強するため、熊本事業所の新棟建設用地として、今年8月に熊本事業所の隣接地を取得した。

 新棟の概要は今後検討していくが、高機能樹脂加工品の生産や検査工程の自動化設備を新たに導入するなど、より生産性に優れた体制を構築する予定。また、従来からの生産・開発に加え、新規加工製品の商品化を見据えた生産スペースを確保する計画。

 これらの設備投資により、さらなる市場拡大が見込まれる半導体製造装置関連分野における高機能樹脂加工品の販売を一層拡大していく方針。

<熊本事業所>
所在地 :熊本県菊池市
開設:2012年10月
従業員数:59人(2022年8月30日現在)*派遣社員等含む
生産品目:高機能樹脂加工品

<新棟概要>
敷地面積:5,467㎡(現 熊本事業所西側隣接地)
延床面積:6,000㎡(予定)
着工時期:2023年3月頃(予定)
操業開始時期:2024年4月頃(予定)
投資額:約20億円 *現時点での見込み額

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