シグマ光機、既存工場棟の増築・リノベーションと新工場棟建設を発表

 シグマ光機(本社・日高工場:埼玉県日高市)は8月18日、同日開催の取締役会において、能登工場(石川県羽咋郡志 賀町)並びに技術センター(石川県白山市)の各工場の増築・リノベーションを行うとともに、技術センター内に新工場棟2棟を建設することを決議したと発表した。

1.既存工場棟の増築・リノベーション並びに新工場棟の建設の目的

 能登工場及び技術センターは稼働開始から30年以上が経過し、既存工場棟の老朽化や狭小化が進み、生産性の向上と生産能力の増強、また従業員の労働環境の改善が求めら れている。また、中長期における持続的な成長のため、今後さらなる技術革新が続き、大きな成長が見込まれる最先端の光技術分野でニーズが高まっている、より 高品質・高付加価値な光学部品・光学モジュール・光学ユニット・光学システム製品の 新製品開発を強力に推進することが重要と考えている。

■各工事の主たる目的は下記のとおり。

(1)能登工場の増築・リノベーション工事

①従来、機械加工品である光学基本機器製品の主力生産工場であった能登工場に、レンズ・ミラーなどの光学素子・薄膜製品の生産体制を構築するとともに、光学 素子・薄膜製品と光学基本機器製品を融合した高品質・高付加価値な光学モジュ ール・光学システム製品を生産するオプト・メカ・ファクトリー化を推進
②工場内の生産設備の再配置及び自動化・高速化設備の導入による生産性の向上
③工場内の老朽化した設備の改修による従業員の労働環境の改善

(2)技術センターの新工場棟の建設、増築・リノベーション工事

①能登工場・技術センター間の生産品目の整理・移管に伴う、新規生産品目の生産エリア、部品・完成品在庫エリアの設置・拡充
②近年、半導体業界、光通信業界が活況になってきている中、従来の自動応用製品ラインナップに加え、調芯用大型装置の生産や装置組込用の自動応用製品の量産化・OEM製品の拡充のための生産能力の増強及び生産性の向上
③工場内の老朽化した設備の改修による従業員の労働環境の改善

(3)技術センターの新工場棟の建設

①本日、別に発表している「合弁会社設立に関するお知らせ」のとおり、シグマ光機とライオンパワー、ミナト光学工業の3社で設立予定の合弁会社(LMS株式会社:シグマ光機株式会社 技術センター内)をと賃貸借契約を締結し、健康寿命の長寿命化や高齢化社会への対応、感染症リスクの増大、医療・介護現場で顕在化した様々な課題等により需要が増加するメ ディカル・ヘルスケア関連製品を中心とした新たな成長分野向けの新製品の開 発・製造体制の構

2.既存工場棟の増築・リノベーション工事の概要

(1)能登工場 増築
・リノベーション工事
名称:能登工場 既存工場棟の増築・リノベーション
所在地:石川県羽咋郡志賀町若葉台61-2(能登中核工業団地内)
構造・規模:鉄骨造 地上2階
延床面積:1,463.33m²(増築部分のみ)(予定)
総投資額:約4.7億円(建物のみ)
工事期間:着工:2023年3月、竣工:2023年10月(いずれも予定)
用途:高品質・高付加価値の光学素子・薄膜製品や光学モジュール・
光学システム製品の生産によるオプト・メカ・ファクトリー化

<新工場棟の概要>
(1)技術センター 新工場棟建設工事(開発試作棟)、増築・リノベーション工事

名称:技術センター 開発試作棟新築工事及び既存棟リノベーション
所在地:石川県白山市八束穂1-1(石川ソフトリサーチパーク内)
構造・規模:鉄骨造 地上2階
延床面積:875.32m²(増築部分のみ)(予定)
総投資額:約2.3億円(建物のみ)
工事期間:着工:2022年10月、竣工:2023年4月(いずれも予定)
用途:高分解能自動ステージや調芯装置、装置組込用光学部品や光学
モジュール製品の量産化やOEM製品のラインナップ拡充

<技術センター 新工場棟建設工事>(企画開発棟)

名称:技術センター 企画開発棟新築工事
所在地:石川県白山市八束穂1-1(石川ソフトリサーチパーク内)
構造・規模:鉄骨造 地上2階
延床面積:987.02m²(予定)
総投資額:約2.6億円(建物のみ)
工事期間:着工:2022年10月、竣工:2023年4月(いずれも予定)
用途:今後ますます需要が増加するメディカル・ヘルスケア関連製品
を中心とした新たな成長分野向けの新製品の開発・製造の推進

 ニュースリリース