マクセル、トラックやバス、建設機械向けの Head-Up Display を開発

・独自の光学技術によりさらなる小型化

 マクセル(東京都港区)は8月18日、自由曲面光学技術をさらに進化させることで、これまで商用車に搭載するうえで課題であった地面に対し垂直に近いフロントガラス への対応と小型化を実現し、トラック、バス、建設機械などにも搭載可能な Head-Up Display(T-HUD)を開発したと発表した。

 マクセルでは、2021 年 4 月より乗用車向けの AR-HUDを量産しており、AR-HUD で培った光学技術、高信頼性技術(太陽光による耐熱技術など)および実績をベースにトラックなどに搭載可能な T-HUD を開発してきた。

 T-HUD は光学ユニットのレイアウトを全面的に見直し、自由曲面光学技術を応用した商用車専用のレイアウトにすることで地面に対して垂直に近いフロントガラスへの対応を実現した。また、虚像表示位置も長時間運転する商用車向けに再定義した。

 商用車は乗用車に比べ車幅が広いため、周辺情報を確認する際の視点移動やミラーなどで確認できない死角が多いと言われている。

 今回開発した T-HUD は、従来の HUD に対して、ナビゲー ション、メーターに加え周辺情報を確認する際の視点移動低減、また ADASシステムと連携し死角 の情報を T-HUD に表示させることで、さらなる安全性の向上が期待される。

 HUD のラインアップに今回開発した T-HUD が加わることで、乗用車、設置スペースが小さい小型車やスポーツ車、商用車向けまで対応が可能となった。

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