日精樹脂工業、22年4〜6月売上は8.3%増の121億円、通期予想は4.7%増の510億円は変更せず

 日精樹脂工業が8月10日に発表した2023年3月期第1四半期(4〜6月)連結業績によると、主力である射出成形機売上高が堅調だったこと等から売上高は120億5千8百万円(前年同期比8.3%増)となった。製品別売上高については、射出成形機売上高が93億5千3百万円(同7.8%増)、周辺機器売上高が4億6千6百万円 (同2.2%増)、営業部品の売上高が17億8千4百万円(同16.3%増)、金型等の売上高が4億5千4百万円(同 3.3%減)となった。利益面については、営業利益は8億6千8百万円(同47.9%増)、経常利益は11億2千1百万 円(同73.6%増)となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は8億9百万円(同33.5%減) となった。

 日精樹脂2023年3月期第1四半期データ

■経営成績に関する説明
 4〜6月期おける世界経済は、新型コロナウイルス感染症により停滞した経済活動が回復基調 にあったが、長期化するウクライナ情勢の悪化および資源価格の高騰等により先行き不透明な状況である。わが国経済は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の拡大等により経済活動は回復基調にあったが、資源価格の高騰および物価上昇等から先行きは不透明。同社グループが属する射出成形機業界は、受注環境は堅調であるものの、半導体等の部材不足によ り不安定な状況で推移した。

■セグメントの業績
①日本:自動車関連を中心に需要が回復基調であったこと等から売上高(外部売上高)は38億1千1百万円(前年同期比4.5%増)、セグメント利益は10億3千1百万円(同124.8%増)となった。

②欧米地域:新型コロナウイルス感染症により停滞していた経済活動が再開したこと等から、売上高(外部売上高)は56億2 千4百万円(同23.6%増)、セグメント利益は1億9千8百万円(同22.2%増)となった。

③アジア地域:自動車関連を中心に需要が堅調に推移したが、中国における厳格な新型コロナウイルス政策により経済活動 が停滞したこと等により、売上高(外部売上高)は26億2千2百万円(同10.8%減)、セグメント利 益は5千1百万円(同51.0%減)となった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2022年度(2023年3月期)の連結業績見通しについては、売上高51,000百万円 (前期比4.7%増)、営業利益3,000百万円(同16.4%増)、経常利益3,100百万円(同5.4%増)、親会社株主 に帰属する当期純利益1,900百万円(同29.1%減)と、2022年5月13日公表の業績予想値を据え置いている。

 日精樹脂工業の2023年3月期第1四半期決算短信