三井E&Sマシナリー、ユニエツクスNCT向けニアゼロエミッション型港湾荷役クレーン4基を納品

 ㈱三井E&Sマシナリーは8月9日、㈱ユニエツクスNCT(東京都中央区)より、受注したニアゼロエミッション型トランステーナ®計4基を日本郵船東京コンテナ・ターミナル(NYTT/東京港大井埠頭 6/7号バース)に納入したと発表した。ユニエツクスNCTは、日本郵船のグループ会社で、東京港と神戸港を拠点に、コンテナ・ターミナルを運営している。

 ニアゼロエミッション型は、現行のハイブリッド型と比較し、より大型のリチウムイオン電池を搭載することで従来は熱に換えて放出していた荷役時の回生エネルギーを最大限再利用することを可能とし、ディーゼルエンジン発電機セットを最小化している。このほど納品したニアゼロエミッション型トランステーナ®は、大型蓄電池と小型ディーゼル発電機セットを搭載しており、最小化されたディーゼルエンジン発電機セットを水素供給インフラが整った際に、水素燃料電池パワーパックに換装することで容易にゼロエミッション化を達成することが可能。三井E&Sマシナリーでは港湾の脱炭素化の実現を目指し先駆的にゼロエミッション型トランステーナ®の開発に取り組んできた。

 三井E&Sマシナリーは、日本で最初のコンテナ用ヤードクレーンを設計・製作し、1968年に神戸・摩耶埠頭に納入した。 以来、世界の至るところで三井E&Sマシナリーのトランステーナ®が採用され、2022年4月現在、国内外の港に累計1559機を納入している。また、2009年よりは環境対応型のハイブリッド・トランステーナ®の販売を開始し、現在までに国内外の港に292機を納入している。今後もこれらの製品を通して、日本政府が掲げるグリーン社会、カーボンニュートラルポートの実現に貢献していきたいと考えている。

 トランステーナ®、PACECO®は三井E&Sマシナリー子会社であるPACECO® CORP.の登録商標。

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