㈱三井E&Sマシナリーは8月8日、商船港運(兵庫県神戸市)より受注したニアゼロエミッション型トランステーナ®計2基を神戸国際コンテナターミナル(KICT)に納入したと発表した。商船港運は、㈱商船三井のグループ会社で、神戸港と大阪港を拠点に、コンテナターミナルを運営している。
三井E&Sマシナリーでは世界的な脱炭素化の潮流を受け、いち早く脱炭素型の港湾荷役装置の開発に取り組んでおり、同案件は、新開発のニアゼロエミッション型トランステーナ®の初号機となる。
ニアゼロエミッション型は、現行のハイブリッド型と比較し、より大型のリチウムイオン電池を搭載することで従来は熱に換えて放出していた荷役時の回生エネルギーを最大限再利用することを可能とし、ディーゼルエンジン発電機セットを最小化している。将来水素供給インフラが普及した際には、最小化されたディーゼルエンジン発電機セットを水素燃料電池パワーパックに換装することで容易にゼロエミッション化を達成することが可能。
三井E&Sマシナリーは、日本で最初のコンテナ用ヤードクレーンを設計・製作し、1968年に神戸・摩耶埠頭に納入した。 以来、世界の至るところで三井E&Sマシナリーのトランステーナ®が採用され、2021年4月現在、国内外の港に累計1,559機を納入している。また、2009年よりは環境対応型のハイブリッド・トランステーナ®の販売を開始し、現在までに国内外の港に292機を納入している。今後もこれらの製品を通して、日本政府が掲げるグリーン社会、カーボンニュートラルポートの実現に貢献していきたいとしている。
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