・半導体需要の増加に対応、開設時から工場床面積は2.5倍へ
シンフォニアテクノロジー(東京都港区)は7月13日、爆発的な半導体需要の増加に伴い、豊橋製作所(愛知県豊橋市)のクリーン搬送機器工場を再増築するほか、シンフォニアテクノロジー(タイ)に新工場を建設、伊勢製作所(三重県伊勢市)ではクリーンルームを増設するなど、3拠点で生産能力の増強を図ると発表した。(事業拠点)
半導体メーカー各社は、爆発的な半導体需要の増加に伴い、積極的な設備投資を行っており、同社も注文が急増している。これにより23年度には現有生産キャパを超過する見込みで、特に国内生産機種であるEFEM、真空プラットフォームの増加に加えて、新機種の生産スペース確保が必要であり工場増築を決定した。
なお、半導体製造装置生産のメイン工場である豊橋製作所内のクリーン搬送機器第一工場は、2007年8月に建設された後、2020年3月に工場床面積を約1.5倍に増築、さらに今回、2階建ての新工場棟を建設することにより、1.75倍に増築。開設時からでは2.5倍に拡張されることとなり、2023年7月からの本格稼働を予定している。
また、21年にはロードポートの組み立てを始めた伊勢製作所(三重県伊勢市)にもクリーンルームを増設し、タイの現地法人であるシンフォニアテクノロジー(タイ)では第3工場を建設、2023年4月以降、新しい設備を順次稼働する予定。
同社は半導体製造装置に材料を供給するインタフェース部分「ロードポート」では世界ナンバーワンのシェアがあり、さらに今後は、ウエハー搬送ロボットを組み合わせた複合モジュールのEFEMなど半導体関連機器を強化する。
<増築概要>
場所:豊橋製作所 既設クリーン搬送機器第一工場西側
工場床面積:23,379.3 m2
(2007 年新築) 9,145.7 m2(一部二階建て)
(2020 年増築) 4,185.5 m2(一階建て)
(2023 年増築) 10,048.1 m2(総二階建て)
着工:2022年8月
完工:2023年4月
稼働:2023年7月
総投資額(推定):約70億円
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