日本電産エレシス、セルビア新工場の起工式を開催

 日本電産エレシス(川崎市幸区)は7月5日、セルビア共和国ノヴィ・サド市における新工場設立に向けて、7月4日11時(現地時間)より、新工場建設予定地にて、ノヴィ・サド市のミロシュ・ブーチェビッチ市長出席のもと、新工場の起工式を開催したと発表した。

■新工場建設の構想について
 欧州の環境規制強化と主要国での自動車の CO2 排出量規制厳格化を受け、同社の車載向けインバータ及び ECU の需要が拡大しており、欧州での効率的かつスピーディな供給体制を構築すべくセルビアに新工場を設立する。当該プロジェクトは、日本政府がセルビアを始めとした地域で取り組んでいる「西バルカン協力イニシアティブ」にも合致するもので、日本・セルビア両政府に多大な支援を受けている。

 セルビアには英語が堪能な理工系人材が豊富。将来的に欧州のグループ会社の生産統括を担う候補人材として、工場幹部及び、技術部門要員の採用活動を開始しており、今後、新工場の立上げに向けて、更なる人材募集を進めていく。

 また、東欧でのサプライチェーン構築と、工場運営準備の一環として、東欧の生産設備業者、施設運営業者の選定を開始しており、これにより東欧・セルビア地区の経済活性化にも貢献していく。

 同工場には最新の設備導入を計画しており、欧州におけるインバータ生産のマザー工場とすべく立ち上げを推進、同時に欧州顧客からの需要にタイムリーに対応すべく、インバータの開発機能もセルビアを中心に強化していく。

■セルビアでの事業拡大及びグループ会社間の連携について
 欧州での効率的な供給体制を構築すべく、グループ生産活動の集約拠点としてセルビアに新工場を設立し、今後グループ会社の複数事業が現地に進出を予定しており、現在建設中のニデックエレクトリックモータ・セルビア有限会社(車載用モータ及びその関連製品の製造、販売、2022 年 10 月竣工)と連携し、経営効率の改善に努める。

<セルビア新法人と新工場第一期工事の概要>
社名:Nidec Elesys Europe LLC(ニデックエレシスヨーロッパ有限会社)
事業内容: 車載向けインバータ及び ECU の製造・販売
新工場建設地: ノヴィ・サド市(首都ベオグラードから北西に約 90km)
人員規模: 200 人(第一期工事のみ)
敷地総面積: 36,000 ㎡
竣工: 2023 年上旬(予定)

 画像:ニデックエレシスヨーロッパ 新工場完成予想図

 ニュースリリース