荏原製作所、低炭素排出のガス・パイプライン輸送のために設計された エリオットの140TCH型コンプレッサを発表

 ㈱荏原製作所は6月24日、グループのエリオット・グループが、水素を含む低炭素の天然ガス・パイプライン輸送ネットワーク用に設計したコンプレッサ「140TCH型パイプライン・コンプレッサ」を発売すると発表した。

 140TCH型パイプライン・コンプレッサは、 厳しいNOx・CO2排出規制が求められるパイプライン・ステーションの新規および更新投資において、電動機駆動ソリューションとして利用することができる。 エリオットは、気候変動や一段と複雑化・厳格化する排出規制に応じて持続可能性の課題に対応し、高度な140TCH型の設計に取り組んだ。

■140TCH型パイプライン・コンプレッサ概要
(1) 可変周波数駆動(VFD)モータ直結型の標準的なフットプリント
(2) 最適効率を実現するカスタム空力設計
(3) 定期保守インターバルの延長が可能
(4) ギアレス構造によりフットプリントの小型化、潤滑油の少量化、高効率性を実現
(5) 補器システム(潤滑、軸封、計装)をスキッド内に収納、一体で運搬設置が可能
(6) 機内配管、配線をスキッド内に収納、少ない現場作業で迅速かつ容易な設置が可能
(7) コンプレッサ内部への容易なアクセス

■プロダクトイントロダクションマネジャー、トッド・オマティックのコメント
 「米国においては、天然ガスを取り巻く状況が、劇的に変化しています。シェール・ガス生産が発展を遂げた後は、温室効果削減が重視される流れになっています。そのような中では、電動機駆動ソリューションが最適です。また、天然ガス輸入のニーズが高まっている欧州では、その結果として、ガスの輸送および分配ネットワークを変える必要性に直面しています。電動機駆動コンプレッサはガス・タービンに代わる低炭素排出手段として受け入れられています。」

 天然ガスがパイプラインを通して生産地から加工施設、貯蔵場所そしてエンドユーザーへ送られる際、コンプレッサは圧力と流量を維持する上で重要な役割を果たす。荏原グループは、2050年までに二酸化炭素排出を実質的にゼロにするカーボンニュートラルを目指し、持続可能な社会の実現に貢献していく。

 荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。

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