酒井重工業 は6月22日、JIG-SAW (東京都千代田区)と共同で取り組むロードローラ向け自動操縦等の機能を実用搭載する業界標準機 「Auto-Drive Synchronized Control System(略称:ASCS) for Compaction Equipment※」プロジェクトに、 清水建設の参画が決まったと発表した。引き続き同プロジェクトは、様々な企業・事業体と連携し、業界標準機の実現に向けて取り組んでいく。同プロジェクトへの建設会社の参画は 5 社目となる。
ASCS for Compaction Equipment プロジェクトは、 i-Construction 分野における盛土等の土木構造物に求められる品質(剛性・密度等)に重大に影響する締固め工程で用いられる締固め機械に関する自律・制御並びにこれら の自動操縦等の機能を実用搭載する業界標準機開発を目的としている。
JIG-SAW と酒井重工業は 2015 年より共同でロードローラ向けの自律走行・操縦システムの共同研究開発及び 実証を継続して実施してきた。これは酒井重工業の建機(ロードローラ)と JIG-SAW が開発する自律走行・ 操縦ソフトウェアを連携稼働させるもので、実用化・製品化を目指して取り組んできたが、研究開発及びテスト等のプロセスを経て、2019 年内に実際の走行・稼働を実現場で実証することが可能なレベル となった。
これらを踏まえ、業界標準機を開発するという位置づけを明確にし、より広い範囲で関連業界各社との 連携を目指し、JIG-SAW と酒井重工業の共同開発を 2019 年 6 月に自動操縦プロジェクト「Auto-Drive Synchronized Control System(ASCS)」の一環として、締固め機械向けに「Auto-Drive Synchronized Control System(ASCS)for Compaction Equipment」を正式な共同開発プロジェクトとする覚書に調印をして いる。
同プロジェクトは、今後もより広範囲での共同体としての展開を予定しており、引き続き建設会社の各プ ロジェクトへの参画を通じて、その機能拡張や実用化に向けた取り組みを強化していく。
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