川崎重工、長崎県「県央県南広域環境組合第2期ごみ処理施設整備・運営事業」を受注

 川崎重工業は6月17日、県央県南広域環境組合(長崎県)より「県央県南広域環境組合第2期ごみ処理施設整備・運営事業」を受注したと発表した。DBO方式〔Design(設計)、Build(建設)、Operate(運営)〕で発注され、設計・施工業務、運営業務(20年間)を行う。

 施設は、諫早市にある既存施設と余熱利用施設(のんのこ温水センター)の間に建設され、2026年3月に完成する予定。組合を構成する自治体をはじめ、地域の理解を得ながら、安全確保や周辺環境への配慮を最優先に進めていく。

 1日あたり287t(95.7t/24h×3炉)の処理能力を有し、AIを活用した運転支援・遠隔監視システム「KEEPER※1」を導入する。加えて、改良型自動燃焼制御「Smart-ACC®※2」を搭載した当社独自の並行流焼却炉に、高温高圧ボイラと抽気復水式蒸気タービンを組み合わせた高効率発電を行うことで、施設内の消費電力を賄うとともに、一般家庭の年間使用量約7,000軒分に相当する余剰電力を売電し、積極的なエネルギーの利活用につとめる。

 また、自然と調和しつつ、先進性も併せ持ったナチュラルモダンテイストなデザインを採用し、地域景観との融合を図ります。脱炭素社会に貢献することで地域の環境を守り、長年にわたり安定稼働を継続することで、地域の皆様に信頼される施設を目指す。

■事業の概要
事業名:県央県南広域環境組合第2期ごみ処理施設整備・運営事業
発注者:県央県南広域環境組合
契約金額:390億9,664万円(消費税込み)

【建設事業】
受注者:川重・青木あすなろ・松尾・吉川・三青特定建設工事共同企業体
建設場所:長崎県諫早市福田町1250番地ほか
設備概要:エネルギー回収型廃棄物処理施設
ストーカ式焼却炉 287t/日(95.7t/24h × 3炉)
蒸気タービン発電機 5,100kW×1基
完成予定日 :2026年3月31日

【運営事業】
受注者:グリーンパーク長崎県央県南株式会社
〔構成員: 川崎重工業株式会社・川重環境エンジニアリング株式会社〕
運営期間:2026年4月1日~2046年3月31日(20年間)

 詳細は、ニュースリリース