日立建機、鉱山機械のサービス部品拠点「あみ部品センタ」を稼働開始

・供給体制の効率化を図り、グローバルに部品・サービス事業を拡大

 日立建機は6月15日 、鉱山機械のサービス部品のグローバル供給体制を強化するため、7 月より、「あみ部品センタ」(茨城県稲敷郡阿見町)の稼働を開始すると発表した。

 日立建機は、「あみ部品センタ」におけるサービス部品の物流全般を、㈱日立物流に3PL*委託し、日立物流のグローバル物流管理システムによ り、サービス部品をグローバルに供給する体制の効率化を図っていく。

 建設機械のサービス部品は、世界中の建設・鉱山現場で建設機械が安定して稼働するために、迅速・ 確実に供給される必要がある。日立建機は、これまで、2014 年 5 月に稼働を開始したサービス部品統括拠点「つくば部品センタ」(茨城県つくば市)経由で世界中の部品倉庫にサービス部品を供給し、顧客の機械の安定稼働に貢献してきた。さらに、本格的な独自展開を開始した米州においては、2022 年 3 月より、アメリカ合衆国アトランタ近郊にある部品倉庫の稼働を開始している。両拠点ともに日立物流グループに 3PL 委託しており、米州を含めたグローバル供給体制の強化を図っている。

 「あみ部品センタ」は、鉱山機械のサービス部品に特化し、超大型重量物に対応した建屋仕様になって いる。また、荷受スペースのほかに、出荷専用スペースを兼ね備えており、同センタから海外に出荷する機能がある。今後は、「つくば部品センタ」に続いて、「あみ部品センタ」を第二の主要なサービス部品拠点 として活用していく。

 日立建機グループは、これからもサービス部品の迅速・確実な供給を通じて、顧客の機械の安定稼働に寄与する。

*3PL(スリーピーエル):サードパーティーロジスティクス(3rd Party Logistics)の略。企業の物流業務全般を、第三の企業へ包括的に委託して、 実行すること。

 画像:「あみ部品センタ」外観

<あみ部品センタ概要>
正式名称:DPL つくば阿見II
事業主:大和ハウス工業株式会社
所在地:茨城県稲敷郡阿見町よしわら 5 丁目 5-1 (アクセス:首都圏中央自動車道「阿見東インターチェンジ」から車で約 1 分)
建屋仕様:鉄骨造(地上 1 階建)
敷地面積:約 68,000 m²
賃貸面積:約 33,000 m²
耐荷重: 1 m²あたり 3.5t
天井クレーン:15t×1 基、10t×1 基、2.8t×8 基、ドックレベラー 4 基、高層パレットラッ ク、荷役機器等
主な取扱商品:鉱山機械用部品

■ 日立建機について
 日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの 事業をグローバルで展開している建設機械メーカー。新車販売以外の事業である部品・サービス、レンタ ル、中古車、部品再生などの「バリューチェーン事業」の強化に注力し、デジタル技術を活用することで、顧客とのあらゆる接点において提供するソリューションを深化させている。世界に約 25,000 人の従業員を擁し、2021 年度(2022 年 3 月期)の連結売上収益は 1 兆 250 億円、海外売上収益比率は約 79% 。

 ニュースリリース