住友重機械工業は6月14日、同社PTC事業部とドイツ現地法人のSumitomo (SHI) Cyclo Drive Germany GmbH(SCG)が共同で開発したオールインワン・アクチュエータ「TUAKA(ツアーカ)」が、世界最大級の産業見本市「ハノーバー・メッセ」(2022年5月30日~6月2日開催)で「HERMES AWARD (ヘルメスアワード) 2022」を受賞したと発表した。
「HERMES AWARD」は毎年ハノーバー・メッセで発表される技術賞で、同見本市の開会式で授与される。ハノーバー・メッセに出展しているすべての企業や団体が応募することができ、特に高度な技術革新を示す製品やソリューションが受賞の対象であり、ハノーバー・メッセは同賞を「産業界のオスカー」と表現している。
オールインワン・アクチュエータ「TUAKA」はロボットの関節駆動に必要な機能を一体化し、簡単に使えるロボット駆動用アクチュエータとして開発された。精密制御用Eサイクロ減速機ECYシリーズにサーボモータやエンコーダ、安全機能搭載のドライバなどが組み合わされたモジュール構成となっており、必要なコンポーネントを選択するだけで手軽にロボットの設計が可能。
「TUAKA」はシンプルでコスト効率の高いシステム統合に重点を置いて開発が進められ、PTC事業部とSCG開発チームの連携によりアクチュエータ製品として完成した。同アワードの審査では「ロボットアプリケーションの市場投入までの時間を短縮する」というコンセプトを達成している点で高い評価を受け、「HERMES AWARD 2022」の受賞へと至った。
同製品は市場投入に向けて準備中の段階だが、2022年3月に日本で開催された2022国際ロボット展(iREX2022) でも参考展示、今後は欧州をはじめ、世界各国での販売を計画している。
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