荏原環境プラント、刈谷知立環境組合クリーンセンター第2期包括的運営管理業務委託を受注

 荏原環境プラント(東京都大田区)は6月2日、刈谷知立環境組合より「クリーンセンター第2 期包括的運営管理業務委託」を受注したと発表した。

 事業は、同クリーンセンターの焼却施設や破砕施設の運転管理から保守点検、施設の修繕・更新等を10年にわたり行い、一体的に施設運営するもの。

 刈谷知立環境組合基本理念である「施設を安全(一つ目のA)に、安定(二つ目のA)して稼働させることで、安心(三つ目のA)を与える」という“AAA(トリプルエー)”のもと、「施設の効率的な運転、CO2排出量の削減、地域経済への貢献、施設の安全・安定稼働」の実現に向けて、これまでの運営で蓄積されたデータや培った経験を活かすとともに、AIクレーンや遠隔サポートシステムなどを最大限活用し、さらに質の高い運営を行っていく。

<施設運営の特徴>
・AIクレーンの導入:荏原独自の最新技術を導入することで効率的なごみの燃焼を促し、より安定した運転を目指す。

・遠隔サポートシステムの導入:リアルタイムでの運転支援や緊急時における迅速なサポートが可能となる。

・ロボットを用いた検査の実施:通常の精密検査だけでは見えない部分にロボット診断・検査を行うことで未然にトラブルを防ぐ。

・環境教育:地域に根ざした施設を目指し、見学者用の設備の更新など通じて、見学に訪れる児童への環境啓発にも注力する。

 荏原環境プラントは、事業活動を通じて地域最適化された資源循環ソリューションを提供することにより、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するとともに、企業としても成長していくことを目標としている。

<事業概要>
事業名称:クリ-ンセンター第2期包括的運営管理業務委託
発注者:刈谷知立環境組合 管理者 稲垣 武
施設規模:全連続燃焼ストーカ式:291t/日(97t/日×3基)
粗大ごみ処理施設規模:30t/日(6t/h×5h)
余熱利用:場内施設へ温水供給及び余熱利用施設(ウォーターパレスKC)へ蒸気供給
事業期間(運営期間):2022年4月1日~2032年3月31日(10年間)
事業予定地:愛知県刈谷市半城土町

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