川崎重工、舶用水素ボイラの基本設計を完了、世界で初めて

 

 川崎重工業は5月31日、クリーンなエネルギーである水素を燃料とする舶用水素ボイラの基本設計を世界で初めて完了したと発表した。

 同ボイラは、これまでのLNG(液化天然ガス)運搬船の建造で培った舶用ボイラの技術やノウハウと、川崎重工が保有する水素燃焼技術のシナジーを活用して開発した。既に実用化されている小型の陸用水素ボイラとは異なり、波の揺動や設置スペースの制限が伴う船舶特有の条件や運用面などを考慮した設計となっている。

 また、ボイラ内の重要部品である水素燃焼バーナは、2021年度に実スケールサイズで燃焼試験を実施し、従来の天然ガス焚きバーナより高いターンダウン比を実現した。

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