コマツ、「KomVision人検知衝突軽減システム」の搭載機種を拡大

 コマツは5月30日、2019年度より業界に先駆けて国内市場導入した「KomVision人検知衝突軽減システム」について搭載機種を拡大し、新たに7トン、30トンクラスの油圧ショベルへ標準搭載を開始したと発表した。

 当該システムは、国内市場の12~200トンクラスに標準装備している「KomVision機械周囲カメラシステム」の機能を向上させ、機体の周囲にいる人をシステムにより確認し、走行または旋回起動時に人を検知した場合、機体の発進を制御するもの。また、低速走行中に人を検知した場合、機体を停止させる。これらの機能により、走行起動時、低速走行時、旋回起動時に機体と人との衝突事故発生の抑制に寄与する。2019年度より20トンクラスへの標準装備を開始し、2020年度には12トン、22トンクラスへの標準装備を拡大している。

 今回の搭載機種拡大にあたり、7トンクラスのPC78US-11については、「KomVision機械周囲カメラシステム」と、「人検知衝突軽減システム」を同時に標準装備した。また、より幅広い現場で柔軟に顧客に使用してもらうために、40トンクラスの標準仕様車と7トン、12トン、20~40トンクラスの特殊仕様車については、自動停止制御をしない警報のみ行う「KomVision人検知衝突警報システム」を提供する。そのほか、搭載機種拡大と併せて、キャブ外ブザーの追加など、標準装備品も拡充し、キャブ内快適性や作業性の向上を図っている。

 なお、「KomVision人検知衝突軽減システム」は、国土交通省が新技術の活用のため、新技術に関わる情報の共有および提供を目的として整備したデータベースシステムNETIS※ に登録された(登録番号:KT-220035-A)。

 コマツは今後も「品質と信頼性」を追求し、企業価値の最大化を図るとともに、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)により、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指していく。

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