世界最大手自動車プレス部品メーカーであるゲスタンプ社(スペイン・マドリッド市)の日本法人ゲスタンプ・ホットスタンピング・ジャパン(松阪市)は5月25日、日本の自動車メーカーからの部品需要拡大に対応するため、2018年に建設した工場に引き続き、同社敷地内に新工場棟を増築することを決定したと発表した。新工場は、2023年6月を目途に運用開始予定。
ゲスタンプグループ初の日本国内拠点として、国内外の自動車メーカーに部品を提供してきた同社では、大型プレス及び環境に配慮された電気加熱炉を兼ね揃えた、次世代ホットスタンピングラインを導入する。これにより、自動車メーカー各社に、一体成型の高強度且つ軽量の部品を納入することが可能となり、EV化が加速する日本の自動車産業に貢献する。
ゲスタンプ社は1997年の創業以来、主に欧米系自動車メーカー向けに自動車ボディ及びシャシ等の構造部品に代表されるプレス部品の製造・販売を手掛けている。自動車メーカーのグローバル展開に合わせて事業成長し、全世界の製造拠点は24か国100か所以上、研究・開発拠点は13か所を有し、全世界で凡そ40,000人の従業員を有す。また、自動車メーカーに幅広く採用されているホットスタンピングにおいては世界最高水準の技術を持ち、高い環境性能(自動車の軽量化による低燃費化)や安全性の実現に貢献している。
<新工場棟の投資概要>
建設用地:松阪市嬉野天花寺町内(自社工場敷地内)
建築面積 :8,713.6㎡ (拡張後建屋面積:17,703.8㎡)
工事操業計画:着工時期 2022年6月
完工時期(予定):2023年6月
<会社概要>
社名 :ゲスタンプ・ホットスタンピング・ジャパン株式会社
代表者 代表取締役:フランシスコ・ホセ・リベラス・メラ
本社所在地 :松阪市嬉野天花寺町字清水谷666番10
設立 :2016年12月
資本金 :22億1,400万円
従業員数 :98名(2022年5月下旬現在)
事業内容 :自動車部品の製造及び販売