ソディック、加賀事業所内に食品機械の新工場

・主力の製麺機と米飯製造システムの生産体制を強化

・おにぎりなど米飯調理品や惣菜といった新規食品加工分野へ事業領域拡大

 ㈱ソディック(横浜市都筑区)は5月27日、食品機械事業の生産体制強化を目的に、加賀事業所内に食品機械の新工場を増設することを決定したと発表した。主力の製麺機と米飯製造システムの生産体制強化に加え、新たな食品生産加工機械分野に事業領域を拡大していく。また、新工場増設に合わせて既存工場も改修、米飯製造システムの組立エリ ア、ショールーム、試運転スペース、資材倉庫を拡張する。

 なお、新工場は、2023 年 3 月着工、2023 年 11 月完成予定で、既存工場改修は 2023 年 12 月着工、2024 年 5 月完成予定。

■新工場建設の背景と目的
 加賀事業所内の食品機械工場は、生産品目として主力の製麺機、米飯製造システムに関連するミキサー、圧延機、茹槽、水洗槽、蒸機、殺菌装置、米飯装置といった多岐にわたるユニットを製造。付帯設備として 事務所、研究室、ショールーム、資材倉庫などがある。

 現状の課題として、大規模な製麺機や米飯製造システムは、工場面積の制約上、顧客先に納入設置後に最 終動作確認となるケースが生じていたこと、また米飯製造装置と製麺機の茹水洗槽といった大型ラインが必 要となる生産が並行して行えないなどがある。

 さらに、ショールームが狭く販売促進活動に支障が生じる、生産台数に対し購買エリアが狭く部品保管場 所が不足、機械完成から出荷まで製品を仮置きするスペースが無く工場外に倉庫を借りることでの保管経費 や運搬作業負担の増加といった様々な解決すべき課題があった。

 ソディックでは、食品機械部門の事業計画として 2026 年度売上 150 億円を掲げており、同目標達成に向け、 今回、新工場増設と既存工場改修を行うことを決定、不足している組立エリアおよびショールーム、試運転 スペース、資材倉庫を拡張することにした。そして、主力の製麺機と米飯製造システムの生産体制強化に加え、おにぎり、チルド米飯、惣菜、製菓等の生産加工機械分野にも事業領域を拡大していく。

 なお、加賀事業所内食品機械工場の従業員は、地元雇用を中心に将来的には50人増員する予定で、地域 での雇用創出にも貢献していく。

 ソディックでは、引き続き国内外で増加が見込まれる食品機械事業の需要に対し、十分な供給能力を確保すること、また、長期経営計画『Next Stage 2026~Toward Further Growth~』の達成に向けた事業拡大を目的 とし、海外の食品機械生産拠点である中国・厦門工場とともに、供給体制をさらに強化していく。

<新工場の概要>
所在地:株式会社ソディック 加賀事業所内(石川県加賀市宮町カ 1-1 )※加賀事業所内の既設食品機械工場(第 11 工場)西側
工場面積:建屋外寸/延床面積:100m×42m / 4200 m²(内トラックヤード 608 m²)
建設費用:約 11.7 億円を予定 ※既存工場改修も含む
生産品目:食品機械
建設計画 :
新工場2023 年 3 月着工/2023 年 11 月完成予定
既存工場改修 2023 年 12 月着工
/2024 年 5 月完成予定

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