西部電機(福岡県古賀市)は5月23日、同日開催の取締役会において、本社工場敷地内に新たに精密工場兼事務所棟を建設することを決議したと発表した。
中国におけるスマートフォン、電子部品及び電気自動車関連の生産急増および半導体市場の急激な成長に伴い、同社製品に対する需要も高い水準で推移し続けている。今後、世界的なデータ流通量はさらに増え、データセンタや半導体の需要は毎年5%の成長が予測されている。それに伴い、ワイヤ放電加工機市場も同様に需要を伸ばすものと予想されている。
2019年にワイヤ放電加工機の需要増に生産ラインを追加することで対応してきたが、現状の対応能力以上の受注が続いているため、生産能力向上を経営上の喫緊の課題として認識し、具体的な対応を検討してきた。高まる製品需要に対して今後も的確に対応していくためにも、新工場の建設によって生産能力を現状比で1.5倍に高め、事業の競争力強化を図る。
建設にあたっては、製造プロセス全体をデジタル化し、無駄のない生産ラインの実現を図り、生産工程の自動化拡大やAGVの活用による物流の効率化を進めていく。
更に設備の高効率化によるCO2排出量の低減に加え、太陽光発電システム等の導入により、カーボンニュートラルの実現に取り組んでいく。また、設計事務所や社員食堂、トレーニングルーム、図書室などを併設し、従業員がいきいきと働くことができる環境づくりと運営に努め、持続可能な社会の実現に貢献していく。
<新精密工場兼事務所棟の概要>
名称 : 新精密工場兼事務所棟
所在地 : 福岡県古賀市駅東三丁目3番1号(本社工場敷地内)
構造 : 鉄骨造(準耐火構造)
規模 : 地上3階 延床面積
11,785.00㎡(3,564坪) 建築面積
6,170.00㎡(1,866坪)
着工予定 : 2022年12月(2024年9月竣工予定)
投資金額 : 約50億円
画像:新精密工場兼事務所棟外観イメージ
コメントを投稿するにはログインしてください。