㈱荏原製作所(以下:荏原)のグループ会社であるEBARA MACHINERY INDIA PRIVATE LIMITED(以下:EMI)はインドのポンプメーカにて、外注生産ラインを立ち上げたと発表した。
荏原は、中期経営計画「E-Plan2022」におけるグローバル市場の戦略において、新市場の開拓および販売拠点の拡大を目指している。販売ネットワーク構築と並行して自社投資での現地生産を行う事は費用対効果の面で課題があった。今回、Fabless Localization (外注現地生産1)が実現したことで、インド市場での標準ポンプのカバレッジ拡大を目指している。
EMIは2017年に設立以来、価格競争の厳しいインド市場において事業拡大をするために、Fabless Localizationの実現に向けた施策を推進してきた。地元のポンプ部品メーカとの事業提携を通して信頼関係を深めてきた経緯もあり、Fabless Localizationビジネスモデル・生産及び品質管理体制の構築が実現可能となった。外注ラインの生産体制が整い、ISO9001(品質マネジメントシステム)認証も取得したことで、本格的な稼働が可能な状態となった。この生産ラインでは年間2,000台のEVMS型ポンプのノックダウン生産を行う予定。
今後は現地生産機種の拡充と部品の現地化を進め、荏原製品の競争力のさらなる向上を図り、インド市場での標準ポンプ事業の拡大を目指していく。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。
1 自社で生産拠点を持たず、現地の企業に生産を委託すること