小林製薬、仙台小林製薬敷地内に医薬品工場建設、投資規模約200~250億円

・コンセプトは「全世界に供給可能な医薬品工場、6月より着工

 小林製薬(大阪市中央区)は5月20日、100%子会社である仙台小林製薬(宮城県黒川郡大和町)敷地内に、「全世界に供給可能な医薬品工場」をコンセプトに掲げた医薬品工場を建設すると発表した。6月からの着工に先立ち、5月20日(金)に仙台小林製薬敷地内で起工式を実施した。起工式には、村井嘉浩宮城県知事ら関係者が出席、建設工事の安全を祈願した。

 小林製薬グループは、2020年-2022年中期経営計画のテーマに、「国際ファースト」を掲げ、全社をあげて国際事業を推進している。
小林製薬の『アンメルツ』ブランドを筆頭としたOTC医薬品は、中国をはじめ海外の顧客からの注目度が高く、今後、国際事業の拡大を図る上でOTC 医薬品が鍵であると考えている。
今回、世界各国の法規制対応ならびに生産キャパシティ拡大を目的とし、仙台小林製薬敷地内に医薬品工場を建設することにした。

■小林章浩社長挨拶(要旨)
 新工場はOTC 医薬品を世界各国に向けて、製造・出荷することができる大変重要な拠点となります。インバウンド需要以来、私どもの“あったらいいな”をカタチにした OTC 医薬品に対し、多くの外国の方々が興味を持ってくださるようになりました。インバウンドだけでなく、各国へ輸出ができるよう、海外のレギュレーションに準拠した最新の工場です。工事の安全と工場の無事完成を心より願っております。

<医薬品工場の概要>
建設予定: 宮城県黒川郡大和町松坂平4-3(仙台北部中核工業団地内)
建築概要:延床面積:26,300㎡ 建築面積:14,880㎡
生産能力:約4,000万本(全製品総数)
投資規模:約200~250億円
生産品目 アイボン、アンメルツ、サカムケア、アルコール消毒剤など
着工予定:2022年6月1日
竣工予定:2024年中
稼働予定:2025年中
※上記は現段階のものであり、内容等に変更の可能性があります。

<仙台小林製薬株式会社の概要>
所在地:宮城県黒川郡大和町松坂平4-3(仙台北部中核工業団地内)
設立年度:1993年11月
出資:小林製薬株式会社100%
敷地面積:103,631㎡
主な生産品目:医薬品(アイボン、アンメルツ、サカムケア)、医療機器(タフグリップ)、芳香消臭剤・芳香洗浄剤(サワデー、ブルーレット)、衛生雑貨品(ハナノア)、アルコール消毒剤など

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