㈱タクマは5月17日、中国木材(広島県呉市)より、同社能代工場で使用する蒸気や電力を供給するバイオマス発電プラントの建設工事を受注したと発表した。
■事業の概要
中国木材は製材や集成材、プレカットを手がける大手総合木材企業。能代工場は、同社が秋田県能代市に新設する約30haの工場で、地元木材などを加工する製材・集成材工場のほか、製造過程で発生する端材などを活用した木質バイオマス発電が計画されている。
■プラントの概要
同プラントは、製材工場で木材乾燥時に使用する蒸気を供給するほか、工場内で使用する機械や照明などの電力を供給する。通常、プラントの燃料には化石燃料が使用されるが、同プラントでは製材過程で発生する端材などのバイオマス燃料を活用しており、エネルギーの供給と温室効果ガスの削減を両立することが可能。今回、同社向けにこれまで納入したプラントの安定的な稼働実績と、国内外合わせて630基以上の豊富な納入実績を有し、多様な燃料に対応可能なタクマのプラントが高く評価され、採用に至った。同社向けのバイオマスプラントの受注は今回の受注で11基目となった。
■タクマの取り組みについて
タクマは今後も、これまでに培ってきた豊富な実績と技術をもとに多種多様なバイオマスの特性に対応した高効率なプラントの提供を通じて、再生可能エネルギーの普及と温室効果ガスの排出削減に貢献し、ESG課題でも掲げる気候変動対策への貢献、資源・環境保全を図り、持続可能な社会の形成を目指していく。
<受注概要>
発注者:中国木材株式会社
建設場所:秋田県能代市扇田字扇渕8-1(能代工業団地内)
設備概要:バイオマス発電プラント(ボイラー蒸発量:23.5t/h、発電出力:2,090kW)
用途:木材や燃料の乾燥に使用する蒸気の供給、工場内で使用する電力の供給
使用燃料:製材端材、乾燥オガ、建築廃材等
完成予定:2024年3月末
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